受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

多摩大学目黒中学校

2022年10月27日(水)

主要大学への合格実績を伸ばす
「面倒見の良い共学の進学校」

 「常に進化し続ける学校」をモットーとする多摩大学目黒中学校・高等学校は、多摩大学の付属校ですが、高3生のほとんどが同大学への進学資格を保持したまま、他大学を受験できる制度を利用しています。近年では、早慶上理やGMARCHなど難関私立大学への合格実績を伸ばしており、「6年間で学力が伸びる進学校」として注目を集めています。

 この日の説明会であいさつに立った校長の田村嘉浩先生は、「生徒と教員との距離が近く、強い信頼関係を土台とした指導を行っています。また、教員は、生徒の能力を最大限に引き出すために、積極的に授業改善に取り組んでいます」と、学校の特徴を述べました。

 同校では生徒による授業評価アンケートが年2回実施され、教員は自身の指導法を見直す機会としています。さらに、校外での研修に参加したり、研究授業を実施したりしてレベルアップを図る教員も多いそうです。

 部活動や行事にも打ち込みやすい環境が整っています。たとえば、目黒キャンパスには午後8時(高校生は午後9時)まで利用可能な自習室「ラーニングセンター」があり、部活動終了後にも学習できるように配慮されています。ここでは専属の指導員による学習指導や有料・無料の講座なども受けられます。また、横浜市青葉区にある「あざみ野セミナーハウス」には、広大な人工芝グラウンドや多目的体育館などの施設が充実しており、中学生は週1回、終日ここで授業を受けます。運動部の生徒たちにとっては最高の練習場所にもなっています。

高大連携によるAL活動に力を入れ
生徒の学習意欲や好奇心を刺激

 アクティブ・ラーニング(AL)の機会が豊富にあるのも特色です。高大連携をしている多摩大学は、行政機関や企業など多様な連携先と共同研究を行っているので、高校生もそのゼミに参加します。金融の仕組みを学び、株式投資についてレポートをまとめる「投資戦略Study Group」、起業セミナーや企業訪問を通してビジネスプランを学ぶ「起業体験Study Group」などにも挑戦させて、生徒たちの視野を広げ、知的好奇心を刺激しています。

 英語教育を軸とした国際教育も充実しています。同校には学校行事、部活動にもかかわる専任のネイティブ教員2名が在籍しているので、授業以外でも英語に触れる機会が豊富です。中3生全員がホームステイを体験するオーストラリア修学旅行、最大5か国を訪問できる希望制の海外研修などもあります。

 続いて3名の中学生が登壇し、入試広報部長の井上卓三先生の質問に答える形式で、学校生活について紹介しました。「朝テストで合格点に到達しないと、放課後の補習に出なければならないので、部活動と両立できるようがんばっています」「あざみ野セミナーハウスでは、体育の授業を伸び伸びと受けられます。目黒からスクールバスで向かう約50分間も、友だちとおしゃべりができて楽しいです」などとさまざまな話題で盛り上がりました。最後に、2名のネイティブ教員が登壇し、その授業について英語で紹介されたので、参加者もオールイングリッシュの授業の雰囲気を体感できました。

イメージ写真 ICT機器を導入した教室やカフェテリアなどがそろう目黒キャンパス。Wi-Fi環境が整っており、日々の学習にiPadが活用されています

www.tmh.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ