

鈴木 みどり[東京国立博物館研究員]
中高時代は化学部に所属。美術の授業が大好きで、絵画などの創作活動に熱中する。跡見学園短期大学生活芸術科を卒業後、古美術商で働きながら玉川大学教育学科で学び、博物館学芸員の資格を取得。その後、英国マンチェスター大学大学院に進学し、修士課程を終了。1999年より東京国立博物館で、日本の伝統美術・文化に親しんでもらうための博物館教育を専門とする研究員になる。
山﨑 校長は学校説明会などに出席して話をしますが、どこの校長も自分の学校の悪口は言いません。そういう意味では、校長は嘘つきです(笑)。校長の話よりも、在校生、卒業生の話のほうがはるかに真実味を帯びているというのが、わたしの持論です。そこで、今日は3人の卒業生をお迎えしました。最初に、一日のスケジュールも含め、現在の仕事内容について語っていただきたいと思います。
鈴木 皆さんは、上野にある東京国立博物館をご存知ですか。わたしはそこで研究員として、多くの方々に博物館により親しんでいただくための工夫をする、という仕事をしています。また、東京国立博物館には数多くのボランティアの方々がいますが、その方々にやりがいを持ってもらうにはどうしたらよいか、という仕事にも携わっています。
一日のスケジュールはボランティアの部署でのミーティングからスタートします。その後は、管理職にも就いていますので、会議、打ち合わせの連続。夕方に再びボランティアの方々とのミーティングがあり、それから夜7〜8時ごろまでいろいろな事務処理をこなし、その後に研究員としての本来の仕事、調べものをしたり、論文を書いたり、シンポジウムの準備などをしたりしています。そして、11時半ごろになると、あっ、もうそろそろ帰らないと電車がなくなる…(笑)。毎日、こんな調子で仕事をしています。
佐分利 共同通信で記者をしています。入社してすぐに仙台支局で1年間、次に金沢支局で3年間、さらに千葉支局で3年間働き、2011年5月から本社科学部に配属になりました。
現在の主な仕事は、東日本大震災によって発生した福島第一原発の事故に関する取材です。東京電力では一日に2回、会見を開いていますが、わたしの一日はそれを軸にして動いています。たとえば、午前11時の会見で突発的な出来事の報告があると、夕刊の締め切りは午後1時ですから、それに間に合うように原稿をつくります。午後は、原発の事故調査委員会の委員や官公庁の官僚、大学の先生などを訪ね、調査がどう進んでいるのかなどを聞いて回ります。そして午後6時に東電に戻り、再び会見を聞き、何もなければ「今日は原稿を書かなくていいね」ということになります。しかし、共同通信社は全国の地方紙に記事を配信しています。特に現地の福島では少しでも多くの情報を知りたがっています。そうした人たちのために、小さな出来事でも原稿を書くようにしています。
酒井 三菱スペース・ソフトウエアという会社に勤務しています。この会社は主に、宇宙分野、防衛分野、社会インフラ分野のソフトウエアづくりを行っています。わたしの所属する部署は宇宙分野を手掛け、人工衛星の熱設計・熱解析業務、衛星運用業務を担当しています。熱解析業務とは、人工衛星が軌道を周回するとき、どのような熱の変化を起こすのか、その状態をパソコンによって解析する仕事。一方、衛星運用業務では、地球から指令を送って人工衛星を管理します。
わたしの場合は、机に向かってパソコンで作業することが多く、外出する機会はめったにありません。出社したら、まずメールをチェックし、その後、一緒に作業をしている人たちとミーティング。その日一日に行う作業内容を確認し、担当の割り振りを行うと、あとはひたすらパソコンと向き合い、夕方まで一人で作業をします。決められた作業が終わると作業状況を確認したり、調整事項を打ち合わせしたりして、一日が終わります。
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