受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2015年度中学受験  サピックス小学部第25期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

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進学校:筑波大学附属駒場中学校

目の前の課題をコツコツと
N.Eさん ●お子さんの名前 Hくん

《はじめに》

 息子は受験した7校すべてから合格を頂き、中学受験は大成功でした。家族みんなが満足し、達成感を得ました。これから中学受験にチャレンジするお子さんは一人ひとり個性があり、当然、目標とする学校も異なるでしょう。ただ、目標を達成したいという気持ちは間違いなく共通のものです。受験生をお持ちの一組でも多くのご家族に、私たち家族と同じような達成感を味わってほしいと心から思っています。
 微力ではありますが、少しでもお役に立てればと考え、低学年、中学年、高学年に分けて、わが家の学習体験を書かせていただきます。そのなかで、取り入れてみたいと思ったことを取り入れ、受験対策に生かしていただけたら幸いです。

《1・2年生》

 日常生活のなかで、図書館で借りてきた絵本や童話を読んで、その感想を1~2文でノートに書き留めました。1年間で1000冊読破を目標にして、2年間で2000冊を達成しました。
 そのころ、休みの日はとにかく外出していました。ボーイスカウトの活動に参加したり、農家で農業体験をしたりしたのです。またメーカーの工場見学、航空会社の整備工場見学、科学館での見学・実験にも行きました。さらに、クラシックコンサートなどにも出かけていました。
 ボーイスカウトの活動では、キャンプにも行きましたが、ユニセフ募金、障害者スポーツフェスティバルのお手伝いも経験しました。農家では田植え、茶摘み、野菜の収穫をしました。工場見学は、電力会社をはじめ、自動車、お菓子、シューマイ、ミートボールなど、いろいろなメーカーに行きました。そのなかでいちばん印象に残っているのが、神奈川の自動車工場です。工場内だけでなく、輸出するための船が停泊している港まで見せてもらい、自動車産業を理解するのに最適でした。科学館での実験では、ブロッコリーのDNAを抽出したり、めざしを解剖したり、モーターを製作したり…。
 そのほか、旅行では、岩宿遺跡、流氷、定置網漁(千葉)を見学しました。とにかく、日常生活は読書中心だったので、休みの日は外に出て、自分の目でものを見て、いろいろな話を聞くようにしました。結果的に、家族で楽しみながら多くの体験をして、五感を使って学ぶことができました。

《3・4年生》

 このころは、ボーイスカウト・カブ隊の課題に必死に取り組みました。ちなみに、ボーイスカウトはキャンプをしているだけではありません。団活動のほかにも、自主的に取り組む課題が多々あります。たとえば、鳥・植物・岩石・魚の観察と調査、星の観察、気温や風向などの計測、天気の新聞記事の切り抜きや雲の学習、国連と世界の国々に関する知識の習得、旅行の計画・実施・報告、料理やボタン付け、似顔絵やマンガを描くなどなど。
 また、スキー、スケート、釣り、サイクリングなど、マナーを守って安全に技能を上げていくための勉強をしたり、練習に出かけたりするものがあります。
 ボーイスカウトの多くの課題に熱心に取り組むことで、中学受験で必要とされる知識を深めることができました。一方で、報告書が点数化されるため、結果的に、主要教科以外も評価の対象になるという筑波大附駒場中の受験対策にもなったと思っています。
 新4年生でサピックスに入室。入ってから反省したのが、低学年で算数の計算練習が不足していたことでした。そのため、「基礎力トレーニング」など、計算練習は必ずやるようにしました。もちろん、授業の復習にもしっかり取り組むようにしたところ、だんだん力がついていきました。
 算数と国語は、間違えた問題の解き直しと、授業ではやらなかった問題に取り組みました。理科と社会は、デイリーチェックが重要なポイントだと気づき、マンスリーテストの前には、授業でやったときに書いた答えを消してコピーを取り、再度やらせました。組分けテスト前には、さらにもう一度おさらいし、基礎的知識をしっかり身につけるようにしました。
 このころには、受験するかもしれない中学校の体育祭・文化祭・学校説明会に親子で見学に行き、2歳から続けていた体操教室は3年生まででやめました。3年、4年の夏休みには、国会議事堂、都庁、財務省、厚生労働省、法務省、農林水産省、気象庁、警視庁など、官庁見学に出かけました。

《5・6年生》

 5年生の1月、幼稚園の年少の秋から始めた水泳をやめました。また、5年生の7月までに、百数項目のボーイスカウト・カブ隊の課題をすべて終えました。6年生になってからは、ハンガリーのボーイスカウトが来日したときの交流イベントに参加しただけで、ボーイスカウト活動自体は、ほぼ休止しました。
 6年生では、筑波大附駒場中と灘中の学校説明会だけは親子で、それ以外は親のみで参加しました。息子がいろいろな学校の説明会に参加したのは、5年生まで。家族で話し合ったうえで、この時点では受験校をほぼ決めていました。
 勉強については、5・6年生でも、4年生のときと同様、サピックスの授業の復習をしっかりやるように心がけました。
 6年生の夏休みには、「塾のない日の午前中までに、それまでの復習をすべて終えたら、その日は少し豪華なランチに連れて行ってあげる」と約束をしました。ささやかながらもご褒美を与えることは、子どものやる気を引き出すきっかけにはなると思います。
 秋からは、授業の復習、多くの模擬テスト、授業でやらない受験校対策のプリント、過去問も加わり、やらなくてはならないことが盛りだくさんになりました。先生から指示されたことが全部できたわけではありませんが、できる限りがんばりました。「過去問は11月までに」という指示がありましたが、前半にやり過ぎて精度が低下したため、先生から「2週間停止」とのご指示があり、残念ながら、11月中には終わりませんでした。
 12月に過去問を再スタートさせ、母親の私がどこで何をやるか、スケジュールを綿密に立てました。1月初めまでかかりましたが、やるべき過去問は終えました。

《おわりに││目の前の課題をコツコツと》

 息子は、サピックスに通うのがずっと大好きでした。いま思い返すと、サピックスの先生に志望校をお伝えしたのは6年生の5月でしたが、その後の合格への道しるべは先生方がつけてくださいました。入試までしっかりガイド(指導)もしてくださったと思います。
 息子も含め、最上位クラスの生徒たちは、4年生からほとんど同じポジションにいたので、自然と仲良くなれたのでしょう。6年生の初めごろには、良き仲間になっていました。その仲間が、尊敬している大好きな先生方の指導のもと、有意義な競争を重ね、励まし合いながら(時には騒いだりもしながら)、授業でやるべき課題に集中して取り組んでいたようです。仲間のみんなが地元に住んでいたので、帰りにお祭りなどに出かけて息抜きをしたり、友だちが作成した算数の問題を解いて楽しんだりもしていました。
 入試も間近になった秋。このころは、中学受験ですべての学校に合格できる自信はありませんでした。正直なところ、難関校のうち、ご縁を頂けない学校もあるだろうと思っていました。学校の先生の見解もそんな感じでした。ですから、息子には、難関校を受ける子どもたちの実力にさほどの違いはなく、失敗しても、たかが人生の一過程であることを伝えておきました。
 ところが、サピックスのある先生は違いました。「Hくんは受験した学校すべてに受かると、ぼくは思っています」と、親にもがんばる勇気を与えてくださいました。それが秋以降、親子でがんばる原動力となり、サピックスの勉強を楽しく続けることができました。灘中を受験したときには、思いがけなかったその先生の応援に、親子で感激しました。結果的に、仲間と一緒にすべて合格し、親たちも喜びを共有できたことは、一生忘れられない思い出となりました。また、筑波大附駒場中の合格発表では、同じ校舎のみんなと一緒に『さぴあ』3月号の「みんなの笑顔が輝いた!!」の取材を受け、集合写真を載せていただきました。このメンバーは、本当に“良き仲間”です。
 一方、家庭では、母親の私が息子のスケジュール管理をしていました。プレッシャーを与えないよう、子どもの目の前に教材を積み上げるのはやめて、やるべき課題を適宜、小出しにしていました。また、私が毎日見る手帳のどのページにも、「ほめる!」と書き込んでおいて、子どもをほめることを忘れないようにしました。日曜日、子どもが塾に行っている間には、ときどき趣味のクラシックコンサートに出かけ、受験日の待ち時間には美術館などにも出かけ、自分自身が平常心を保てるようにもしていました。
 サピックスの先生方に支えられ、親子でがんばった中学受験でした。来年以降も、多くの子どもたちが中学受験で大成功し、将来は良き社会を築くメンバーになってくれるよう祈っています。とにかく、目の前の課題にコツコツと取り組んでください。それが私たち親子のしてきたことです。

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