受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2015年度中学受験  サピックス小学部第25期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

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進学校:武蔵中学校

武蔵合格をめざして M.Kさん ●お子さんの名前 Hくん

 2月2日午後4時半。いつもよりかなり早足で私の前を歩く次男の背中を見ながら、数年前の長男の、そして40年前の自分の合格発表を思い出していました。武蔵の東門を入ると、すでに発表は行われており、次男は掲示板に向かって走っていきました。
 「やった! よし!」
 すぐに自分の受験番号を見つけた次男が振り返り、ガッツポーズを見せてくれました。
 「よかったね。君が入学するのを待っているよ」
 偶然にも、長男がお世話になっている先生がその場にいらっしゃり、一緒に喜んでくださいました。いま思い出しても目頭が熱くなります。
 次男がサピックスにお世話になり始めたのは3年生の4月からでした。5年生に入り、そろそろ志望校を決めようと本人とも相談をし始め、「お父さんとお兄ちゃんが武蔵だからといって、君が武蔵中に行かなければならないということはないのだよ。自分に合っていると思う学校を選びなさい」と話し、いろいろな学校の説明会に行きました。その結果、次男は「やっぱり武蔵がいい」と、志望校を武蔵に決めました。
 小さいころから何度も記念祭(文化祭)に行っていたことや、毎日楽しそうに通っている長男の様子が影響していたと思いますが、自由な雰囲気と広いグラウンドも気に入ったようです。
 次男は国語の記述が得意でしたので、5年生から6年生の前半まで、武蔵の特徴である記述対策はあまり意識せず、先生の指定した問題をきちんとこなすよう心がけていました。5年生までは上位のクラスを維持できていましたが、6年生に入ったころから成績が低下し始めました。理社の知識の定着ができていないことが原因でした。まだこのころは、「繰り返し学習するのだから、次で定着させればいいだろう」と甘く考えていたのですが、理社の知識が最後まで足を引っ張ることになりました。
 2学期に入って、いよいよSS特訓が始まりました。武蔵コースが設けられると、仲の良いお友だちも増え、本人は楽しそうに通っておりましたが、相変わらず、理社の知識不足が課題でした。
 ところが、9月と11月の武蔵の学校別サピックスオープンでは、なぜか2回とも目標ラインを大きく超えることができました。本人は大喜びでしたが、親から見ると明らかに出来過ぎで、室長先生からも、「君の実力からすると出来過ぎだ。油断するな」と、息子の気を引き締めていただいたのですが、本人はすっかり慢心してしまい、やや気が抜けたような状態で年末に向かっていきました。9月以降は、テストの帰りなどに、ほぼ毎月1回は武蔵に足を運び、キャンパスを一緒に歩きながら、「この学校に来るんだ」という気持ちが高まるようにしていたのですが、その効果も十分には表れず、武蔵コース内での順位も不安定になっていきました。
 冬期講習や正月特訓あたりから、多少はエンジンがかかってきたようでしたが、安心できるレベルに達することはなく、刻一刻と2月1日が近づいてきました。この間、不安を感じて、先生に何度も相談に乗っていただき、また各教科の先生方にも、個別に本人と話をしていただきました。本人は先生方をとても頼りにしており、個別に話していただいたことで、だいぶ自信を取り戻せたようでした。また、長男が受験するときに先生からうかがった「2月1日にピークを持っていけばいいのです。焦ることはありません」ということばを、自分に言い聞かせておりました。
 こうした先生方の親身のご指導とご対応のおかげで、2月1日をベストな状態で迎えることができました。実際、入試が終わったあとで次男は、「本番がいちばんできたような気がする。問題を解いていくと、どんどんわかるんだよ」と、うれしそうに言っておりました。
 このように、とても順風満帆とはいえない道のりでしたが、武蔵をめざす方にとって少しでも参考になればと思い、家庭学習について気づいた点を書かせていただきます。
 教材としては、サピックスの教材、テスト、武蔵の過去問で十分かと思います。それでも量が多いので大変ではありますが、解きっぱなしにならないよう努めました。
 次に、SS特訓の武蔵プリントや過去問の直しについて。算数は、B4の白紙に本番と同じぐらいのスペースを意識して、解き方を書いていく練習をしました。先生が書き込んでくださる解き方の評価や、「どの問題を必ず得点すべきか」というアドバイスは、家庭での添削にたいへん役立ちました。
 国語の直しも、無地ノートを用意して、できるだけ本番と同じように書くことにしました。本人は先生の添削コメントをとても楽しみにしており、まるで先生との交換日記のようでした。また、国語は平常授業の読解テキストで、問題文を要約するという課題があり、長文をどう把握するかの習得にとても役立ちました。
 理・社は記述対策も大切ですが、まずは基礎知識です。実験器具の扱い方を確認する、日本地図をフリーハンドで描けるようにするなど、見落としがちな基本を固めることが必要です。そのうえで、基礎知識をもとに、問題文をよく読んでじっくり考える練習を積みました。
 SS特訓や土曜志望校別特訓の問題で、授業では○をもらってきても、再度家庭で内容をチェックし、足りないところを考え直したり、模範解答と自分の解答を比較して、自分の解答に足りないことは何か、ほかにどういう解答があり得るのかを学んだりしました。特に理科の袋問題には有効かと思います。
 本番直前では、今年は1月30日と31日が土日でしたので、2日間じっくりと、これまでのテストや過去問の解き直し、知識の再確認、土曜志望校別特訓やSS特訓の理・社の記述問題の見直しを行いました。偶然にも、本番では前日に見直した社会の記述問題が出題されました。
 長男に続き、次男も第一志望校である武蔵中に合格することができ、サピックスに通って本当によかったとつくづく感じております。室長先生や各教科の先生方、受付や警備の皆さま、長男・次男と長きにわたってお世話になり、ありがとうございました。

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