受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2015年度中学受験  サピックス小学部第25期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

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進学校:早稲田中学校

最後に咲いた花こそ美しい Y.Iさん ●お子さんの名前 Hくん

 すべてが終わったいま、息子と友人たちのにぎやかに遊ぶ声が響き渡る部屋で、心地良い疲れのなか、この「受験体験記」を書いています。本当にこの日がきたのだと実感しています。
 思い返せば6年前、まだ鏡文字を書いていた1年生の息子。お気に入りの飛行機の布バッグを持ち、私と手をつないでサピックスに通い始めました。あのころは、可愛いカルガモの行列のように教室から出てくる息子たちがほほえましく、帰り道では息子から国語の物語文のお話を聞かされました。家では、うれしそうにシールを貼る息子。このように、親子で楽しいサピックス生活をスタートしました。
 息子はサッカーやプールが大好きでしたが、学年を重ねても、遊びと勉強のバランスをうまく取って成績も良く、上位のクラスを難なく維持し、反抗期なるものも特になく、5年生までは、まさに順調すぎる受験生活を送っていました。
 異変が起こったのは、6年生の秋に入ったころでした。ここから先は、思い返すのもつらい日々でした。
 一生懸命取り組んだはずの夏休み、その終わりにあったマンスリーテストで、初めて上位のクラスから落ちたのです。しかもそのタイミングで、息子は「小学校の運動会で応援団長をしたい」と言い出しました。
 「もしかしたら、応援団長をすることによって、成績がさらに下がるかもしれない」という予感がありましたが、「逆にこの経験がバネになって、成績が盛り返すかもしれない」という息子の強い希望もありました。結局、後者の希望に懸けて、息子は運動会の応援団長をすることに…。
 それだけが原因ではなかったと思いますが、大事な秋の模試では、なんと偏差値が7も下がってしまいました。私の頭のなかは真っ白になり、「本当にわが子の成績なのか?」と、幾度となくサピックスホームページの「マイページ」の名前を確認したことを、いまも思い出します。次こそはと、もがき苦しみながら勉強するも、上がっては下がるを繰り返し、完全に「負のスパイラル」に入ってしまいました。
 このままではマズいと、息子は12月から気持ちを切り替えました。社会だけは得意だったので、理科と算数の復習、早稲田中の過去問を中心に、正月も勉強三昧で、以前の感覚を取り戻すべく、徹底的に復習をしました。
 すると、1月校は本番で緊張することもなく合格しました。SS特訓での成績も上位をキープできるようになり、息子にも笑顔が戻り、「これならいける!! 」と確信し、2月1日の早稲田中第1回入試に臨みました。
 その翌日、息子の番号を見つけられなかった瞬間は、忘れたくても忘れられません。早稲田駅で立っていられずに泣き崩れたあと、駅で顔を洗い、2日校の受験を終えた息子に結果を伝え、同時に、まだあきらめるのは早いと何度もさとしました。
 その後の息子は立派でした。泣きたい気持ちを我慢し、落ちた早稲田中第1回の問題の解き直しをして、翌日の早稲田中第2回入試に備えました。「何としても合格したい」。そんな気迫を感じました。
 翌日、早稲田中の入り口で、別れ際に私がかけたことばは、「あなたの底力をママに見せて」。静かに「うん」とうなずいた息子の凛々しいあの顔は一生忘れません。結果は、見事合格。「最後に咲いた花こそ美しい」。そんなことばを息子にかけてあげました。
 サピックスの先生方、最後まで息子を励ましてくださり、感謝しています。ありがとうございました。

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