中学入試で合否を決める最大の要素は、言うまでもなく筆記試験です。一般的に面接試験は参考程度に扱われることが多いようですが、対策が不十分で、面接に不安を残していると、筆記試験にも影響するかもしれません。その意味でも、面接対策は万全にしておきたいところです。ここでは、面接の基本的なマナーや心構えと併せて、11月26日に行われた面接模試の様子を紹介します。
●面接を行う目的
■筆記試験ではわからない、受験生の人柄を見る(協調性、積極性など)
■報告書(調査書、通知表)の疑問点を確認する
■入学への強い希望や意志、入学後の学習意欲があるかどうかを確認する
■保護者が学校の教育方針や校風(宗教)を理解しているかどうかを見る
ここ数年、面接試験を廃止する学校が増えてきています。その最大の理由は、受験生への負担を減らして受けやすくすることですが、合格者を即日発表する学校や午後入試を行う学校が増え、面接の時間が取りにくくなったことも影響しています。しかし、それでも面接を課している学校は、そうしたことはわかったうえで課しているわけですから、それなりに重視しているといってもよいかもしれません。
面接を行う目的としては、左のようなことが挙げられます。
では、実際に面接はどのように行われるのでしょうか。実施時期については、筆記試験より前に期日を設ける学校や、1次試験(筆記試験)通過者に対して2次試験として面接(実技)を行う学校もありますが、多くの学校では筆記試験の終了後、同じ日に続けて行われます。
面接の形式は、下図のとおり、1. 受験生のみの個人面接、2. 受験生のみのグループ面接、3. 受験生と保護者の同伴面接、4. 保護者のみの面接の四つに分けられます。

面接は筆記試験とは違い、特別に良い点を取ろうとする必要はありません。多くの学校では、形式的な礼儀作法よりはむしろ、子どもらしく素直で生き生きしているかどうかを見ようとしているのですから、素直な態度で臨めば心配はありません。「自分の自然な姿を見てもらう」という気持ちで臨みましょう。
事前の準備としてやるべきことは、まず、願書に記入した内容を必ず確認しておくこと。面接では、願書を見ながら質問されることが多いため、記入が済んだら提出する前に必ずコピーを取って、手元に残しておきましょう。報告書(調査書)が必要な学校の場合は、その項目をチェックし、学校側がどんな内容を知りたいのか頭に入れておくことが大切です。
次に、質問に対する準備をしておくことも大切です。面接で聞かれる質問は、ほぼ決まっています。次のページでよく聞かれる質問を紹介しているので参考にしてください。ただし、答えを丸暗記して、棒読みのように話すのはいけません。その場の話の流れに沿って、答えるようにしましょう。会話が弾めば、熱意もきっと伝わるはずです。
ポイントは、小学6年生としてふさわしい服装・髪形であるかどうか。服装については、派手なものを避け、清潔感のあるシンプルなデザインのものを選びましょう。基本的には、シャツやブラウスにセーターやカーディガンを合わせ、下はスラックス、スカートでまとめるとよいでしょう。面接に備えて服を新調する場合は、入試当日に初めてそでを通すのは避けたいもの。着慣れていない服では緊張してしまい、筆記試験に集中できないこともあります。入試前に何度か着て、慣れておきましょう。
保護者については、男性は無難にスーツで、女性は派手なアクセサリーや化粧を避け、控えめで上品な装いで臨みましょう。
また、不潔でだらしないという印象を与えないよう、髪や爪をきちんと切りそろえておくなど、清潔で好感の持たれる身だしなみを心がけてください。
質問に答えるときは「です」「ます」調を使う、返事は「はい」「いいえ」とはっきり言うといった基本的なルールさえ守っておけば、それほど心配する必要はありません。ただし、注意したいのは、家族や身内について話すときです。「お父さん」「おばあちゃん」「お姉ちゃん」「おばさん」などと、ふだんのように使いがちですが、「父」「祖母」「姉」「おば」と言うように意識しましょう。友だちの名前を出す場合も呼び捨てにはせず、「○○くん」「○○さん」と言いましょう。
もし、知らないことや答えにくいことを質問されても、動揺する必要はありません。わからないことは正直に「わかりません」と答えても大丈夫です。ごまかしたり、もじもじしたりせずに、はっきり意思表示をしましょう。

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