受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

16.2月号 さぴあインタビュー/関西情報:
目次|2|

2016 FEBRUARY /「大部屋寮生活」を通じて
たくましい人間力を持つ
真のエリートを育成/函館ラ・サール中学校・高等学校/校 長フェルミン・マルチネス 先生/副校長井上 治 先生

聞き手:サピックス小学部 教育情報センター部長 広野 雅明・サピックス小学部 関西統括責任者 溝端 宏光

高3まで毎週1時間の 宗教教育の時間


校 長
フェルミン・マルチネス 先生

広野 ミッションスクールから医学部に進む生徒が多いのは、命について考える時間が多く、弱者をいたわる気持ちが育つ環境があるからかもしれませんね。

マルチネス 本校の宗教教育は、聖書に書かれていることを教えるような堅苦しい内容ではなく、日常生活に根差したものです。ミサについては希望者が対象です。一方、身近な祈りの時間は、希望者向けに毎日設けています。

 そんな本校で最も宗教的な行事といえば、亡くなられた関係者の追悼式でしょう。先日も行ったばかりですが、短い時間で参列者全員の気持ちが一つになり、それはすばらしい雰囲気です。その次に挙げられるのは、クリスマスと創立者である聖ラ・サールの日です。

 宗教の授業をするより、教科授業に時間を使ったほうがいいと考える人もいるかもしれません。しかし本校では、高3まで毎週1回、宗教の時間を設けています。誰もそれに異を唱えないのは、宗教の時間が心を育てるためのプログラムだからでしょう。

井上 「困っている人を大切にする」というキリスト教の教えも大切にしています。本校は、生徒が困っているとき、たとえば学力が低迷しているときや何か問題を起こしたときなども、進学校としてはかなりやり直すチャンスを与えていると思います。他校であれば、成績不振の生徒には、高校進学時に転校を勧めるようなこともあるでしょうが、本校では、そうしたことはしません。高校では、中学から内部進学する生徒と高校から入学してくる生徒の進度が異なるため、最初の1年間は別クラスにしていますが、成績不振者に対しては、「このまま内部進学者クラスに進んでも、ついていくのが大変だから、高校からの入学生のクラスに入り、少し戻ったところから勉強をやり直したらどうだ」とアドバイスします。もちろん、従う必要はなく、内部進学者のクラスに進んでも構いません。実際、こうしたケースでは、半数の生徒がアドバイスに従い、残りの半数は「もっとがんばります」と、内部進学者のクラスに進みます。まれに素行に問題がある生徒もいますが、彼らにもやり直しの機会を与えています。ある意味、本校は「甘い」と言われるかもしれません。しかし、それこそがラ・サールの教育方針なのです。

16.2月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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関連
リンク
16.2月号 さぴあインタビュー/全国版:
「国府台女子学院中学部・高等部」 学院長 平田 史郎 先生 掲載ページリンクへ移動します

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