受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

「ありのままの自分」を原点に
高い知性と豊かな感性、
未来への確かな意志を育む

横浜雙葉中学高等学校 校長 藤原 恵美 先生

全校で行う「英語統一テスト」
読み、書き、学ぶための力を重視

聞き手2
サピックス小学部
教務部
水岡 俊幸

水岡 中学・高校の海外交流の場は欧米が主流ですが、貴校ではアメリカ以外にシンガポールやマレーシアの学校とも交流されていますね。

藤原 シンガポールやマレーシアの姉妹校と交流するのは、マザー・マチルドがアジアで最初に教育活動を行った場所だからということもあります。多民族国家で暮らす人々が他者の多様な文化を尊重する姿勢を学ぶことは、国際化が進むなかで日本人としてどう生きるべきかを考えるきっかけになります。韓国へのスタディツアーも希望者を対象に行っています。中3から高2までの希望者が韓国に出掛け、カトリックの女子校と交流し、ホームステイも体験します。韓国へのツアーはそのときの政治情勢によっては実施できないこともありますが、行けば子ども同士はすぐに仲良くなり、ずっと友だちでいる場合も少なくありません。語学研修としては、高校生の希望者を対象に、アメリカのスミスカレッジでの夏期米国研修を行っています。

水岡 藤原先生の担当教科は英語ですが、語学教育についてはどのような考えをお持ちですか。

キャプションあり
上/‌図書館の蔵書数は約6万冊。60台のノートパソコンを完備し、授業でも活用されています
下/‌広々とした講堂は約1200席あり、中1から高3までの全校生徒を収容可能です

藤原 英語の4技能が重視されていますが、自動翻訳もずいぶん進歩し、話に内容があれば相手は聞こうとしてくれるので、会話がそれほど上手でなくても伝わります。むしろ、これから大学に進んで学ぼうとする子どもたちに必要なのは、海外で発表された英語の論文などをきちんと読んで理解する力です。オンラインで新しい論文が発表されたら瞬時に読める力を、特に理系に進む子たちは鍛えておかなければならないと思います。

神田 うまく会話することよりも、文章を読むことができなければ、現地で高等教育は受けられませんね。

藤原 もちろん本校では英会話の授業もしっかり行っていますが、読み方、書き方は向こうでは教えてくれません。文法も教えてくれません。そこはしっかり身につけておかないと後で困ると思います。

水岡 毎年1月に「英語統一テスト」があります。これは全学年対象でしょうか。

藤原 「英語統一テスト」は中1から高2まで、各学年に応じた英語の文章を覚えさせて、そこから50題、英訳する問題を出します。設定している点数に達しないと追試があります。そこで合格点が取れなければ、さらに追試があります。合格するまで追いかけます。正しいスペルで正しい語順で、冠詞なども正しく書く。きちんとした英文を書くことによって、文法の基礎もしっかり身につきます。生徒たちは「なぜこんなテストをするんだろう」と思っているかもしれませんが、英語はスポーツと同じです。しっかり練習して、体で覚えることが大切なのです。

18年9月号 さぴあインタビュー/全国版:
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