受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

「ありのままの自分」を原点に
高い知性と豊かな感性、
未来への確かな意志を育む

横浜雙葉中学高等学校 校長 藤原 恵美 先生

「信頼されるにはどうするか」
体験プログラムを通して学ぶ

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神田 年間を通してさまざまな行事がありますね。入学後すぐの4月にある校外学習はどのような内容でしょうか。

藤原 中1の校外学習は、横浜雙葉小から進学した生徒と中学入試で入った生徒が初めて一緒に活動する場です。仲良くなれるようなプログラムを学年の先生方が組み込んでいます。たとえば、「ブラインド・ウォーク」というプログラムがあります。生徒がペアを組んで片方の生徒が目隠しをしますが、話をしてはいけないので、障害物があっても教えることはできません。ただ、階段があるときは肩を2回たたくなど、合図を決めておくことはできます。それでも目隠しをして歩くのは怖いことです。でも歩くうちに、パートナーを信頼して歩いていれば大丈夫だということがわかってきます。それを交代で行います。次に目隠しをつけた生徒は「こんなに怖い世界を歩かせていたのか」と気づきますし、目隠しを外した生徒は相手の状態がわかっているので、「どうすればより信頼してもらえるか」と考えます。終わったときには、人を信頼すること、人に信頼されることがいかに難しいことか気づきます。

神田 信頼感が自然に生まれる体験を友だち同士でできる、すばらしいプログラムですね。

水岡 保護者のなかには、併設の小学校から進学する生徒と仲良くなれるか不安に思う方もいますが、そうしたプログラムがあれば心配ありませんね。

藤原 中学から入った生徒たちは、「入学して最初に声を掛けてくれたのは横浜雙葉小から来た子だった」とよく言います。横浜雙葉小の生徒は、「入学したらとにかくお友だちをつくりなさい」と言われてきていますから。またお祈りや教師に対する敬語の使い方にも慣れているので、中学から入った生徒たちもその姿を見ながらできるようになります。

神田 保護者の方にとっては、マナーやことば遣いがきちんとできるようになるのはうれしいことですね。

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藤原 先日も就職活動中の卒業生が来てくれて、「面接に困らない」と言っていました。ことば遣いはもちろん、ドアの開け方一つにしても、基本がしっかり身についているということです。わたしから見ると、当時はずいぶん伸び伸びしていたと思うのですが(笑)、きちんと身についていたのだと思うと、うれしいですね。

神田 12月にはクリスマス行事があります。これは大きなイベントですね。

藤原 ミサを行い、演劇部が聖劇を演じたり音楽系のクラブが演奏したりします。中3以上の生徒たちによるハレルヤの合唱もあります。そのほかにも、クラブごとにその特徴を生かした奉仕活動を考えて実践したり、点字と手話の体験、認知症の方へのサポート方法や日雇い労働者の方が暮らす街の現状を学んだりもします。弱い立場にいる方々のことを理解し、自分たちがどのような手助けができるかを考えることは大切で、さまざまな経験を通して、6年間で身につくものは大きいと思います。

18年9月号 さぴあインタビュー/全国版:
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