受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

伸びやかな教育環境の下、
学び合い、深め合いながら
高い品性と知性を育てる

学習院女子中等科・女子高等科 科長 増渕 哲夫 先生

海外研修では、たくさんの
「もどかしさ」を感じてほしい

聞き手2
サピックス小学部
事業本部長
玉井 滋雄

神田 グローバルな視点も早くからお持ちで、1977年には帰国生入試も始められています。また、イギリス屈指の名門であるイートン校でのサマースクールも、30年以上前から続けていますね。語学研修が中心とのことですが、午前中は、かなり厳しい授業があると伺いました。

増渕 イートンサマースクールには、中3、高2、高3生のなかから約40名が参加します。英語の成績で40名を選ぶのではなく、上級生の希望を優先して選んでいます。英語が得意な生徒もいればそうでない生徒もいますが、行けばほとんどの生徒が本当に話したいことを英語で伝えられないという「もどかしさ」を感じます。それはとても大切なことだと思います。また、互いの国の文学や歴史、政治などの話になったとき、話せる内容を持っていないというもどかしさもあります。ふだん友だちと話すときは、そんなことは感じませんが、異国の人と話すときは違います。話すべき核を持っていないことや文化の違いを思い知ります。たとえば、「写真を撮ってください」と頼むとき、日本人同士なら暗黙の了解で適当な構図で撮りますが、欧米などでは「あなたはセンターなのか、あるいは右サイドに立って建物を入れたほうがいいのか」などと聞かれます。文化が違うと、そんなことまで違うわけです。ふだん日本人ばかりのなかで生活していると感じないことが、外に行けばたくさんあるということがわかります。それを10代のうちに経験できるのは、とても大きなことです。

神田 だからこそ日本に戻ってきたら、英語だけでなく、あれも学ばなくては、これも学ばなくてはと、たくさんの新たな学びが見つけられるのでしょうね。

18年11月号 さぴあインタビュー/全国版:
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