受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

多彩な学びの体験を通して
自主独立、科学的精神を持つ
次代のリーダーを育成

駒場東邦中学校・高等学校 校長 平野 勲 先生

先輩・後輩の絆を築く学校行事
学外の活動にも積極的に参加

聞き手2
サピックス小学部
教務部
堀口 斉

神田 学校行事のなかでは、生徒が主体的にかかわる体育祭や文化祭は、特に盛大なのでしょうね。

平野 5月の体育祭は赤・青・白・黄の4色の色別対抗で行われます。色は中1のときに決まり、クラス替えをしても6年間、変わりません。各色のなかで高3生が下級生の指導をします。新入生にとっては、5歳上の先輩に厳しく指導されるので、少し怖いかもしれませんが、先輩たちの勝利に対する強い気持ちに少しずつ動かされていきます。そういう経験を経て、自分が上級生になったときには自然に下級生を指導できるようになります。同窓会で集まったとき、「何回生の○○です、体育祭の色は〇で、何年生の担当でした」などと自己紹介をすると、それだけでその人のことがわかるというくらい、駒東生にとって色に対する思いは特別なものです。

 体育祭は運動ができる人が活躍すると思われがちですが、審判も場内整理もすべて生徒が担当するので、絵が得意な生徒は大きな看板を作ったり、楽器が得意な生徒は応援歌を演奏したり、誰もが活躍できる場があります。

神田 クラブ活動も多彩ですね。日本の城研究会、航空研究会、折り紙同好会など、他校にはなかなかありませんよね。

平野 折り紙同好会は芸術作品のようなすばらしい作品を作ります。折り紙は海外とのコミュニケーションにも役立ちます。以前、修学旅行でタイに行ったとき、折り紙を持っていった生徒がいて、現地の子どもたちを笑顔にさせていました。

神田 自分の世界を持っている生徒が多そうですね。

平野 本校には楽器ができる生徒が多く、これも世界共通で人を笑顔にします。そのほか、絵でも書道でもいいので、何かできることがあると、海外の方とコミュニケーションを図る大切な道具になると思います。

神田 芸術は世界共通の言語です。ことばが通じなくてもわかり合えます。そうしたこともクラブ活動のなかで高められますね。

平野 そうですね。新しい同好会で今の旬というと、ディベート同好会でしょうか。「ワールド・スカラーズ・カップ」の国内予選を勝ち抜いて、この夏、マレーシアのクアラルンプールで行われた大会に15名が参加しました。スペインのバルセロナに行った生徒もいて、メダルをたくさん持って帰ってきました。3人1組なので、人数が合わず他校の生徒と組むこともあり、女子校の生徒と組んだ子もいて、おもしろいですよ。そういうところで自分を高めていくのですね。

神田 他校との交流は良い刺激になりますね。

18年12月号 さぴあインタビュー/全国版:
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