受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

リベラルアーツの伝統と
先進的な取り組みで
知的探究心を大きく育む

同志社中学校・高等学校 副校長 竹山 幸男 先生

わくわくする体験が見つかる
「学びプロジェクト」

聞き手2
サピックス小学部
千里中央校校舎責任者
中嶋 峰樹

野口 次に、貴校のカリキュラムの特色について教えてください。

竹山 ご存じのとおり、本校は開校時よりリベラルアーツ教育に力を入れており、各教科とも学習指導要領をはるかに超えた質と量を学ぶのが特徴です。今の時代は文系・理系に分けるだけでなく、サイエンスコースや特進コースなどというように、コースを細分化する学校が多くなっています。しかし、同志社では高校でも文系・理系などのコース制を敷かず、共通履修科目と多彩な自由選択科目から成るカリキュラムを実施しています。

キャプション付き
数学科メディアスペースにある数学だけの博物館。書籍をはじめ、ピタゴラスの定理パズルやハノイの塔などの数学ゲームも

 中学校では、授業のほかに国内外の本物の学びに触れる機会として、各教科で多種多様な「学びプロジェクト」を2014年より行っています。このプロジェクトは、放課後や土曜日、長期休暇を中心に実施するもので、年間を通じて120以上の企画があります。これまでも、京都大学iPS細胞研究所訪問や東京大学宇宙線研究所付属のスーパーカミオカンデ見学、プログラミング講座、3D CAD(3次元設計)&3Dプリンター実践講座、ロボット製作、国際ロボットコンテスト参加など、専門家の指導の下でさまざまなプロジェクトを実施してきました。それらは難しい内容に接することよりも、生徒たちにとって“わくわくするような体験”にすることを重視しています。フィールドワークや研究室訪問といった知的探究心を刺激する実体験は、将来、進む道を意識するきっかけにもなりますし、視野を広めるうえで、とても大切です。

中嶋 高校ではなく、中学でそうした取り組みを行うのは珍しいですね。

竹山 そうですね。最近では、そのような取り組みに参加したいという生徒が遠方であっても、たとえば新幹線通学で名古屋・姫路からも20名近く入学してくるようになりました。

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数学科メディアスペースにある数学だけの博物館。書籍をはじめ、ピタゴラスの定理パズルやハノイの塔などの数学ゲームも

野口 お話に出た国際ロボットコンテストというのは、どんな内容なのですか。

竹山 最初は2016年の夏に2日間にわたって実施した「Robo STEAM 2016」という企画で、プログラミング教育が盛んな香港の小・中学生を本校に招き、本校生徒と香港の生徒の混合チームを作って、課題をクリアするロボット製作にチャレンジしました。本校では技術科を中心に「STEAM(スティーム)教育」に取り組み始めており、このコンテストも、その一環として実施しました。「STEAM」は、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Arts)、数学(Mathematics)の頭文字を取ったことばで、本校では、数学・理科・社会・美術で学んだことをベースにものをつくり、チームで力を合わせて課題を解決する経験をします。

19年2月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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