受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

多様な仲間と学び合うなかで
自然に育まれる国際理解と
未来を創り出す力

渋谷教育学園渋谷中学高等学校 校長 田村 哲夫 先生 副校長 高際 伊都子 先生

世界で活躍する卒業生が
海外への夢を強力にサポート

神田 「しぶしぶぶ」という、卒業生のインタビュー記事を掲載したサイトを拝見しました。皆さん、学園での経験が今の仕事や生き方の土台になっているとおっしゃっていますね。

高際 「しぶしぶぶ」は、本校1期生のデザイナーが同窓会とコラボして運営してくれています。先日は、6期生の1人が訪ねてきました。彼は現在、アフリカ北東部のジブチ共和国にある日本大使館に勤めていて、たまたま帰国したとのことで、始業式の日に後輩たちに話をしてくれないかと頼んだら、とてもすばらしい話をしてくれました。生徒とのやりとりを交えながら、中高時代にいろいろな刺激を受けてきたこと、そして勉強も大事だけれど、物事を考えたり、友だちと話をしたりすることも大事だといったことを伝えてくれました。

田村 彼は本校卒業生の外交官第1号です。ジブチは大変なところです。ソマリアの海賊が石油を奪おうとするので、今、世界中の軍隊や外交官が集まって交渉をしているそうです。彼の話はおもしろかったですよ。

キャプションあり
上/バスケットコートが2面ある第2体育館。2階はランニングコースとして利用できます
下/生徒一人ひとりがテーマを決めて取り組む「自調自考論文」の優秀作品を廊下に展示

神田 生徒たちにとって、大きな刺激となったでしょうね。

水岡 海外のトップレベルの大学に多くの卒業生が進学されているので、海外をめざす生徒にも、先輩方の話は参考になりますね。

高際 海外の大学への進学については説明会を開いているほか、海外進学のコーディネーターやカウンセラーの教員もいます。でも、いちばん大きなサポートは、やはり実際に進学した先輩たちに話をしてもらうことです。先輩の話を聞いて、きちんとやっていれば、海外の大学にも進学できるのだと思ってもらうことが第一です。海外の大学受験は毎年基準が変わり、ブラックボックスのようなところがあります。ですから、先方がどう思うかに振り回されず、自分は大学で何をしたいか、その大学にどう貢献できるのか、という強い意志を持つことが大事ですね。

田村 ほかの学校と比較して、本校が圧倒的に有利なのは、海外進学を実現させている卒業生がたくさんいることです。どんな大学にも入っていますから、広いネットワークができています。

水岡 国内の大学はどうでしょうか。毎年、難関大学にたくさんの卒業生を輩出なさっていますが、進路指導ではどのような点に気を配っていますか。

高際 最初の段階から選択肢を狭めないことだと思います。高2までは並列のクラス編成ですから、同じクラスに文系も理系もいますし、医学部をめざす生徒も、海外の大学をめざす生徒もいます。いろいろな生徒がいるので、必ずしも自分の可能性をこれしかないと決めなくてもいい、自分の才能に気づくチャンスがある、ということがわかってもらえると思います。

19年5月号 さぴあインタビュー/全国版:
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