受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

「九転十起」の精神で
努力を重ねる6年間が
未来を切り開く力を育む

浅野中学・高等学校 校長 古梶 裕之 先生

卒業後の先輩たちの活躍が
「やればできる」意欲と自信に

神田 自分の生き方や人生のモチベーションを見つけるために、数多くの機会を準備されていますね。具体的にはどのようなことをされているのでしょうか。

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古梶 いちばん大きいのは、部活動や文化祭などの行事での縦のつながりを生かすことですね。たとえば、本校では職員室の前に大学の合格者を掲示しています。本人の承諾の下、大学名と名前を発表するのですが、それを後輩たちが見て「部活のときに一緒に活動して汗を流した先輩が、こんなすごい大学に合格したんだ、やるときはやるんだな」と思うわけです。

 運動部はほとんどが高3の春まで続けますが、そこまで続けて受験は大丈夫だろうかと不安に思う生徒もいます。でも先輩の結果を見れば、「苦しくてもやればできるんだ」と思えます。そして自分も最後は、「がんばってついてこいよと、後輩たちに声を掛けて卒業したい」と思うようになるのです。それは浅野の一つの文化だろうと思います。今年は東大の理科三類に、現役と既卒が1人ずつ、計2人が合格しました。日本の最難関ですから、受験を尻込みするのが普通かもしれませんが、過去に受かった先輩がいるので、「がんばれば手が届くかもしれない」と思って受ける生徒が出てきたということだと思います。

神田 理三だけでなく、東京医科歯科大、東北大などの国公立大学医学部に着実に現役合格者を輩出されていますね。

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古梶 学校としては医学部に入れて終わりとは考えていません。医師という職業は命に直結しますから、どういう医師になりたいのかを真剣に考えさせています。そのために高2の3学期には医学部志望者を対象とした勉強会を開いています。ここでは医師として活躍をしている卒業生に、地域医療・終末医療・救命救急といったテーマで講義をしてもらいます。

神田 モチベーションを明確にするために、先輩からいろいろな情報をもらう講座なのですね。

古梶 先輩の話なので、自分が医師になったときのイメージができます。進路講演会でも先輩に話を聞く機会を数多く設けていますが、先輩の話を聞くと、先輩たちができたのだから自分もそうなれるかもしれないと思い、あこがれから確信に変わるという効果があります。

20年7月号 さぴあインタビュー/全国版:
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