受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

互いに尊重し合う
心豊かな学びの日々が
真の知性と品性を育む

雙葉中学校・高等学校 校長 日下部 和子 先生

寄り道でも回り道でもいい
自分で選んで進むことが大切

神田 進路指導の一環になるのでしょうか、卒業生を招いてお話を聞く機会を数多く設けていらっしゃいます。昨年の12月の講演会では、弁護士で難民支援協会理事の大江修子さんが、日本における難民支援の現状などについてお話をされたそうですね。

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日下部 大江さんのお話は、現場で直接携わっている方でなければ語れない、とても心に残る内容でした。卒業生はさまざまな分野で活躍していますが、皆さん、それぞれ思いがあって自分の道を歩んでいます。在校生がそのことを実感できる機会になっています。

神田 大江さんの在校生に対するメッセージを拝見して感動しました。「知ることをためらってはいけません。世界に知るべきことはたくさんあるのですよ」と。グローバルな視点をお持ちですね。

日下部 視野を広げてほしいということですね。大江さんは海外でもキャリアを積まれた方で、同じように海外で勉強したり、活動したりする卒業生はたくさんいます。私立中高一貫校の評価基準というと、どうしても大学合格実績に比重がかかりがちです。もちろん、それも大事ですが、大学に合格してそれで終わりではありません。大学に進んでから自分の希望する分野の勉強をしっかり続ける卒業生が多いという印象を持っています。法曹界をめざしたり、大学院に進んで研究を続けたり、留学したり、といった話も、ごく自然に伝わってきます。

神田 進路指導ではどのようなことを心がけていらっしゃいますか。

日下部 教員が決めることのないようにしています。もちろん相談されれば、ていねいに応えますが、成績によって、この大学がいいと勧めるようなことはしません。本校で大切にしていることばをご紹介します。「みずから考えてみずから選び取り、その結果に責任を持つ」というものです。自分で選べばつらくてもがんばれますし、失敗しても後悔が少ないでしょう。仮に自分の期待した結果にならなくても、前向きにとらえましょう、ということです。芸術系の大学に進む生徒も毎年いるので、結果的に進路は多岐にわたっています。

神田 今年度もすばらしい結果が出ましたね。国公立大の合格者総数が39名。現役合格率も高いです。医学部医学科では、国公私立を合わせた合格者が65名。私立大に限ると56名で、これは全国で11位の実績です。すばらしいですね。

日下部 もともと1学年の生徒数が180人と多くないなか、がんばっていると思います。

20年12月号 さぴあインタビュー/全国版:
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