受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

内省と気づきを促す教育で
他者のために行動できる
真のリーダーを育成する

栄光学園中学高等学校 校長 望月 伸一郎 先生

「学ぶ楽しさ」を知る中1・中2
中3・高1では「体験」を重視

神田 6年間を初級・中級・上級の三つに分け、成長段階に応じたプログラムをお持ちです。中1・中2の初級段階ではどのようなことを大切にしていますか。

望月 決められたものを覚えて点数を取ることも大事ですが、多少は授業の進度を犠牲にしてでも、学ぶことのおもしろさを味わってもらいたいと考えています。そして、いちばん大事なことは、学校のなかに自分の居場所を見つけ、安心して通えるようにすることです。

玉井 中3・高1の中級段階は、ともすると中だるみの時期といわれますが、多くの体験プログラムがあるので、その心配はありませんね。高1の必修選択授業「高1ゼミ」もその一つですね。

望月 中だるみをしたとしても、無目的のように思われるその時間のなかで、さまざまな体験をしながら、できるだけ多くの一次情報に触れさせたいと考えています。「高1ゼミ」もその一つです。これは小グループ編成の講座で、お互いの協力に基づく自発的学習の体験を通して、みずから課題を見つけ、考えていく総合的な学習となっています。

玉井 漢文、手話、スペイン語、アコースティックギター、ダブルダッチなど、講座の内容は実に多彩ですね。

聞き手2
サピックス小学部
事業本部長
玉井 滋雄

望月 教員が担当しているものもありますが、専門家をお招きして、教えていただくものもたくさんあります。生徒にとっては本物に触れる機会にもなりますし、学ぶアプローチの仕方はいろいろあるのだと気づいてくれると思います。

神田 「沖縄学」では沖縄の歴史や文化を学ぶため、八重山諸島に出掛けて現地の人と交流するそうですね。「栄光キッチン・ラボ」「スローフードの実践」などもおもしろそうです。単に料理をするのではなく、自分で育てた作物を料理して、味わうところまで行うそうですね。

望月 自分が選んだ講座を、1年間通してやることに意味があります。たとえば作物を育てるにしても、種をまいてすぐに収穫できるわけではありません。1年間続けると、どの時期にどんなものができるのかがよくわかります。生徒たちはゼミの時間以外にも畑で世話をしています。

21年2月号 さぴあインタビュー/全国版:
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