受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

「やってみなはれ精神」と
主体的に学ぶ探究学習で
生徒の心に火をつける

雲雀丘学園中学校・高等学校 校長 中井 啓之 先生

コース制を廃止し
探究学習重視にかじを切る

聞き手2
サピックス小学部
住吉校
中川 智史

藪田 貴校は以前、コース制をとり、学力別のクラス編成で授業を行っていましたが、それを6年ほど前に廃止されました。そして、中高一貫生は「一貫探究」コースに、高校からの入学生は「文理探究」コースに所属するという、現在の形に改められました。その背景には、どんな考えがあるのでしょうか。

中井 本校がコース制を導入したのは、高校が2007年、中学がその翌年からです。当時も、難関大学への合格実績を上げることが私学の存在価値ではないということはわかってはいましたが、社会に役立つ人材を育成するためには、生徒が希望する進路を実現させることも大事です。偏差値の高い大学に行くことが目的ではないのですが、そこへ行けば新しい可能性が生まれることも事実だからです。

 そのような考えからコース制を導入した結果、合格実績も上がりました。しかし、本校では当時から、いずれコース制はなくしたほうがいいと考えていました。生徒の間に優越意識や劣等意識が生まれていたからです。また、コース制においては、どのコースはどの大学への進学をめざすものだというような目標設定をするので、逆に生徒の可能性を狭めてしまうものにもなりかねないわけです。つまり、コース制には、成績が悪くなるから勉強するという側面や、自分の行き着く先を限定してしまうという負の側面もあるのです。そこで、わたしたちは、もっと意欲的に学びたくなるシステムづくりが必要だと考えました。その答えが、探究学習に力を入れることであり、最終目標は、生徒たちが社会に出たときの可能性を大きく広げることでした。

21年2月号 さぴあインタビュー/関西情報:
目次|3|

ページトップ このページTopへ