受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

高い志と探究心を育み
「サイエンス」の力で
グローバルに活躍する人に

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校 校長 永瀬 哲 先生

卒業生の約40%が現役で
全国の国公立大学に進学

イメージカット

水岡 高校卒業後の進路ですが、卒業生の約40%が現役で国公立大学に進学していると伺っています。すばらしい実績ですね。進路指導についてはどのような方針ですか。

永瀬 柱は三つあります。一つめは生徒の夢を大事にすることです。進学先を見ていただくとわかりますが、北海道から九州・沖縄まで、全国に広がっています。「その大学でなければ学べないことがあるから行きたい」という、一人ひとりの希望をできるだけかなえさせたいと思っています。二つめは希望の進路を実現できるよう学力を伸ばすことです。そこは土曜講習や夏期講習などできめ細かく対応しています。三つめは自主性や意欲を育てることです。たとえば、高校では任意で朝学習をしています。始業30分前に教室に入って自学自習をするもので、教員が自習用のプリントを用意することもあります。

水岡 大学進学に当たって利用できる「横浜市立大学チャレンジプログラム」とは、どのような制度ですか。

イメージカット

永瀬 横浜市立大学理学部に進学できる7名程度の特別入学枠です。「サイエンスリテラシー」の研究を横浜市立大学の先生の指導を仰ぎながら進め、研究の成果や学習成績などを総合的に評価していただき、将来のサイエンティストとしての資質が十分認められる生徒が合格となります。

神田 それは研究をするうえでもモチベーションが上がりますね。また、海外の大学への進学者も毎年いますね。中国のトップ校である清華大学への進学者もいます。欧米の大学を志望する生徒もいらっしゃるようですが、海外大学への進学をサポートするプログラムのようなものはあるのでしょうか。

永瀬 プログラムとして考えているものはありませんが、今後はSSHの取り組みの一環として、コンタクトを取っている海外の高校・大学と本校の生徒が共同研究をするといった形で、海外に目を向けさせる機会を設けていきたいと考えています。

21年4月号 さぴあインタビュー/全国版:
目次|4|

ページトップ このページTopへ