さぴあインタビュー/全国版
共に考え、挑戦し、創造する。
発展的な学びの場が
新しい世界を開く人を育てる
筑波大学附属駒場中・高等学校 校長 北村 豊 先生/中学副校長 町田 多加志 先生
夢を持って入学すれば
仲間と共に夢を追いかけられる
昨年の文化祭で販売された「筑駒カレー」
創立50周年記念会館
昨年の文化祭で販売された「筑駒カレー」
創立50周年記念会館
髙宮 新型コロナの影響もあって、世界が大きく変わろうとしているなか、校長先生としては、これまでの伝統を大事にしていきたいという思いもあるでしょうし、世の中の変化に対応して変えていきたいところもあるかと思います。どちらが強いですか。
北村 同じぐらいでしょうか。伝統は大事にしながらも、やはりグローバル化への対応が必要だと思います。本校の生徒は、もっとグローバルに活躍できる力を持っています。学校としてもそこをさらに後押しできればと思っています。具体的には、大学が行っているような協定校交流を進めていきたいですね。例年、高1・高2生が台湾に行って、台中第一高級中学(日本の高校に相当)と交流しています。昨年はオンラインで行いましたが、研究発表やディスカッションをするなど、レベル的には大学並みのことをやっています。こうした機会をもっと増やしていきたいですね。それによって使える語学力を身につけたいという気持ちも自然に高まってきます。日本人は英語ができないことで、損をしている部分があります。そこを強くしていったら、「世界の筑駒」になるかもしれません。
髙宮 今は難しい状況かと思いますが、海外の大学をめざす生徒も多いですね。
町田 増えていますね。海外に行った先輩たちが、自分たちの経験からアドバイスをしたいということで、自主的に申し出て講演会を開いてくれています。高2と高3の進路懇談会ではOBを呼んで話してもらう機会がありますが、今年はオンラインで実施したので、海外からも参加してくれました。
髙宮 では最後に、筑駒をめざしている受験生と保護者の方に、先生方からメッセージをお願いいたします。
北村 本校は大学のような空気を感じられる学校で、知的好奇心あふれる人には本当に楽しい環境だと思います。でも、基礎学力がなくては楽しむことはできません。勉強は大変でしょうが、がんばってください。入学すれば好きなことができます。好きなことができるのが筑駒です。好きなことを思い切り追究したいという人を待っています。
町田 夢を持って入ってきてほしいと思います。本校に入れば、同じような夢を持っている人が何人もいます。そういう仲間たちと、家族的な雰囲気のなかで高め合うことができる学校だと思います。ぜひ「こんなことをやってみたい」というものを持ってきてください。
髙宮 大学受験のための通過点ではなく、もっと先を見て、自分なりの夢を持って入学すれば、応援してくれる先生方や、一緒に高め合いながら夢を追い掛ける仲間がいる学校ですから、それだけ学校生活も楽しく豊かなものになると思います。本日はありがとうございました。
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