さぴあインタビュー/関西情報
自由な校風を守り続け
盛んな行事やクラブ活動で
個性あふれる人物を育む
東大寺学園中・高等学校 校長 森 宏志 先生
高校からの募集を停止し、
2024年度より完全中高一貫校に
校長 森 宏志 先生
髙宮 さて、貴校は2024年度より高校からの生徒募集を停止することに伴い、今春から中学の定員を増員されました。その背景について教えてください。
森 ここ数年で高校受験における本校の位置づけは変わってきました。受験者数は堅調に増えていますが、第一志望で本校を受験する受験生が減ってきたのです。また、少子化の影響もあり、関西圏の公立高校改革によって、公立校への進学がブームとなり、奈良県内の受験生も集まりにくくなりました。一方、中学受験に関しては、受験者数が減らないのは高校受験と同じでも、本校を第一志望とする受験生がとても多いのです。そこで、本校を熱望して入ってきた生徒たちを中高6年間で育てたいと考えたわけです。
先ほどもお話ししたように、本校の出発点は、東大寺の境内にあった小規模な男子校でした。当時は、生徒も、教員も、保護者も、近い距離感で気持ちを一つにしていましたが、規模が大きくなるにつれ、だんだん疎遠になりつつあるのも事実です。ですから、今後は6年間の枠組みのなかでしっかり生徒を育て、預かった全員を一人も欠けることなく卒業させたいと考えています。
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎