受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

自由な校風の下、
学び合い、高め合いながら
社会貢献できる人をめざす

青山学院中等部 部長 上野 亮 先生

同じキャンパスに大学がある強み
大学生、留学生と日常的に交流

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神田 卒業生による講演会がよく開かれているとのことですが、今年は卒業生でイエール大学経済学部准教授の伊神満さんがオンラインで講義をしてくださったそうですね。生徒たちは大きな刺激を受けたのではないでしょうか。

上野 講演会終了後、伊神さんに生徒の感想を送ったのですが、彼はすべてにコメントを付けて返してくれました。生徒たちは、イエール大学の先生が自分のためにコメントを書いてくれたことに感激していました。その講義が3月にあって、翌月の4月には卒業生であるNEWSの加藤シゲアキくんが来校してくれました。吉川英治文学新人賞受賞記念ということで、トークイベントをしてもらいました。卒業生との交流はそのような形で継続的に行っていきたいと思っています。

岡本 大学と同じキャンパスに学校があるのは大きな魅力だと思います。ふだんから大学生との交流はあるのでしょうか。

上野 中等部内に、自由に勉強できる「スタディルーム」というオープンスペースがあり、放課後、教師をめざす学生たちがボランティアで勉強を教えに来てくれます。中等部の卒業生が多く、本校での勉強の進め方など卒業生ならではの生きたアドバイスが得られます。また「チャットルーム」では週1回、青山学院大学で学んでいる留学生たちとランチを一緒に食べながら交流できます。

神田 ふだんの学校生活のなかで卒業生や留学生と交流できるのは、付属校ならではの恵まれた環境ですね。では最後に、中学受験に向けてがんばっている子どもたちに、メッセージをいただけますか。

集合写真

上野 生徒たちから中学受験について、「ぎりぎりまで模試の評価が出なかった」「塾の上位クラスに行けなかった」という話をよく聞きます。でも、みんな「最後の最後まであきらめなかった」と言います。大事なのはそこです。最後まであきらめず、自分が行きたい学校に挑戦してほしいですね。それが本校であればうれしいことです。

神田 受験生たちにとって、何よりの励ましになるおことばです。本日はありがとうございました。

21年9月号 さぴあインタビュー/全国版:
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