受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/関西情報

「自立・共生・感謝」を
建学の精神の理念として、
社会の変革を担う女性を育成

京都女子中学校・高等学校 校長 林 信康 先生

生徒主体で取り組む行事や
クラブ活動も学びの場

藪田 特徴のあるクラブ活動には、どんなものがありますか。

 たとえばダンス部では創作ダンスに取り組んでおり、全国大会でも創造力が評価され、上位に食い込むほどです。バトントワリング部も、みんなで表現のアイデアを出し合ってやっているのが特徴です。また、少林寺拳法部も全国大会に出場するほど力がありますし、オーケストラ部も定期演奏会など積極的に活動しています。

藪田 生徒のクラブ加入率は、どのくらいでしょうか。

 9割を超えます。本校では、運動部などで特定のクラブを強化する取り組みは特に行っていません。それよりも、人間関係のなかでコミュニケーション能力や企画立案力などを育て、確かな学力に結びつけるようなクラブ活動の在り方が望ましいと考えています。勉強とクラブ活動を時間的に両立させるのはもちろん、授業での学び、学校行事・生徒会活動での学び、クラブ活動での学びが一元的に結びついて総合的な学力が上がり、社会に役立つような能力を高めていきたいと考えています。

 ですから、文化祭や体育祭などの行事も生徒主体で取り組みます。けっして思い出づくりだけで終わらせるのではなく、それに取り組むことによって何を学ぶのかが大切です。たとえば、協働の精神、目標に向かって一緒にやっていくチーム力、企画立案力、創造力など、行事を通じて学べることはたくさんあります。本校伝統の体育祭での応援合戦も毎年新しいものを自分たちで作り上げることで、創造力を身につける場となっています。

藪田 現在はコロナ禍で、どの学校でも行事の実施にはかなり苦労されています。貴校ではいかがでしょう。

 本校でも昨年は体育祭と文化祭が中止となりましたが、中学校では体育祭・文化祭の代替行事として、「KGS ICT festival」を開催し、とても盛り上がりました。これはICT教育のレベルアップも兼ねた取り組みで、リアルの文化祭と同様のものをZoomなどを利用して行うものです。中3生が中心となり、会議室を本部にして、各クラスの中継も実施しました。また、高校では生徒の熱意により、50年の伝統を持つ「応援合戦」を実施しました。

 今年も、体育祭を縮小せざるを得ず、ソーシャルディスタンスの確保など、取り組む課題が多いために準備の時間が足りなくなりました。生徒たちは、「完成度を高めるために時間をください」と言ってきましたが、時間内で対応することの大切さを指摘しました。すると生徒たちは創意工夫を凝らして完成度を高め、達成感のある行事にしてくれました。学校行事にも学びを求める本校の教育方針は、そういうところにも表れています。

藪田 最後に、貴校をめざす受験生と保護者の方にメッセージをお願いします。

 意欲や向上心のある生徒さんに来ていただくことを、本当に願っています。本校は、生徒の入学満足度の高い学校です。京都女子に来てよかったと必ず実感できる学校生活になるでしょう。そして、ここで人間的に成長し、社会に役立つような資質・能力を養ってほしいと思います。そのために教員一同、一丸となってサポートします。

藪田 本日は貴重なお話をありがとうございました。

21年12月号 さぴあインタビュー/関西情報:
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