受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

刺激し合い、高め合う
独自の教育プログラムで
みずから学び成長する力を育む

本郷中学校・高等学校 理事長 松平 賴昌 先生/校長 佐久間 昭浩 先生

高校は「特進」「進学」のコース制
選択は本人の希望を最優先

キャプションあり
上/同校の歴史を伝える本郷ギャラリー。貴重な写真や制作物のほか、卒業生の活躍なども紹介されています
下/永井体育館はバスケットボールのコートが2面とれる広さ。式典や学校集会でも活用されています

神田 「本数検」や卒論制作は自学自習のためのプログラムですが、自学自習の場として活用できる「ラーニング・コモンズ」も用意されていますね。もともとアメリカで出てきたシステムで、最近は日本の大学でも取り入れるところが増えていますが、中等教育で導入する学校はまだ少ないと思います。貴校では図書室の前に、多様な用途に使えるスペースを用意していると伺いました。コンセプトが「話せる自習室」となっていて、まさしくコミュニケーションを取りながら、グループワークをしたり、プレゼンテーションをしたりできるわけですね。

松平 2号館を建てるとき、図書室と自習室とをコラボした空間を作りました。当時は「ラーニング・コモンズ」ということばもまだ耳慣れないときで、アドバイスをしてくださる方がいて、いろいろなシーンに使える場を設置するのは、子どもたちの居場所づくりにもなっていいことだと考えました。

岡本 さて、貴校では、高校になると「特進コース」と「進学コース」に分かれます。特進コースは東京大・京都大・一橋大・東京工業大の最難関国立4大学への進学を目標とし、それ以外の大学をめざす生徒は進学コースになるということですね。特進コースに入る場合は、成績基準や試験があるのでしょうか。

佐久間 これまでは中学が6クラス、高校が8クラスでしたが、高校の募集を停止したことから、3年後には中高とも1学年が7クラスになります。7クラスのうち2クラスが特進コースで、そこに入るための一番の条件は「本人が希望する」ことです。とはいえ、希望者は2クラス分より多くなりますから、選抜に関しては定期考査等の成績が重要視されます。

22年6月 さぴあインタビュー/全国版:
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