受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

刺激し合い、高め合う
独自の教育プログラムで
みずから学び成長する力を育む

本郷中学校・高等学校 理事長 松平 賴昌 先生/校長 佐久間 昭浩 先生

学校見学では在校生から過去問指導
その体験がモチベーションアップに

集合写真

神田 毎年すばらしい大学進学実績を残され、首都圏の男子校でもトップグループに入っています。まさに先生方の努力とさまざまな工夫が、大きな成果を上げているといえます。

岡本 今年は中学入試でもたいへんな人気でしたね。2月2日の第2回入試の応募者数は前年の111.5%で、120名も増えています。3回の入試を合計した総応募者数も前年を上回っています。それだけ第一志望とする受験生が増えているのだと思います。

神田 今年はオープンキャンパスが10月に予定されています。クラブ活動を体験できるほか、在校生による過去問の解説があるそうですね。11月の入試説明会でも、在校生たちが「自分はこういう問題をこういうふうに勉強したよ」などと教えてくれるのでしょうか。受験生は聞き逃せないですね。

佐久間 「先輩が教える」ということを本校は大切にしているので、本校を知っていただくには非常に良い機会です。そのときに在校生の話を聞けば、モチベーションも上がるのではないでしょうか。「受験生に教えたくて本郷に入学しました」と言う生徒が結構いますからね。

岡本 最近は共学化する学校が多いですが、100年続けてこられた男子校として、別学の良い点をどのようにお考えですか。

松平 この時期は男女の成長スピードが違うので別学には意味があるといわれますが、それは別としても、人生のある時期に、男子だけで生活をする時間があるのは悪いことではないと思います。ただ、すべての学校が男女別学であるべきだと考えているわけではありません。多様性の時代、いろいろな形があり、選択肢があることが大事なのだと思います。成長段階の一時期にそういう時間があることは、その子にとってプラスになると思って続けていますので、そこはこだわっていきたいと思います。

 また、自分自身を振り返っても、中学・高校の友だちは特別な存在です。本校は1学年が約300人います。300人の男子の同級生がいることは、男子校ならではのことです。それは将来に向けての大きな財産になります。その出会いのチャンスは維持したいと思っています。

神田 では最後に、これから本郷をめざす受験生と保護者の方に、メッセージをいただきたいと思います。

松平 新型コロナと、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻と、今は心が不安で揺さぶられる難しい時期です。それでも自分の目標をしっかり見定めて歩いてほしいと思います。いろいろな学校を見たうえで、本校を選んでいただければうれしく思います。

佐久間 小学生が受験をするのは大変なことだと思います。でも親として、これほどわが子にメッセージを伝えられる機会はありません。また小学生にとっては、受験をすることは自分の未来について、3年後、5年後、10年後についてイメージすることになりますから、とても良い経験だと思います。自分に合った学校は必ずありますから、「行きたい」と思う学校をぜひ見つけてください。それがたまたま本郷であったら、こんなにうれしいことはありません。

神田 単に文字情報や偏差値で決めるのではなく、自分の目で見て、好きになれる学校を見つけてほしいですね。本日はありがとうございました。

22年6月 さぴあインタビュー/全国版:
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