受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあインタビュー/全国版

やりたいことはすべてやれる!
「経験」を「学び」にして
世界に羽ばたく人になる

洗足学園中学高等学校 校長 宮阪 元子 先生

海外研修や奨学金制度を完備
ますます広がる海外への可能性

聞き手1
サピックス小学部
教務本部
安酸 誠司

神田 海外大学へのアプローチも本格化していて、特に名門のリベラルアーツ・カレッジへの進学者が多いですね。

宮阪 アメリカの多くの大学は、日本の大学と違って、入学段階で文系・理系の区別がなく、それが一つの魅力です。以前、「哲学を学びたい」と言ってリベラルアーツ・カレッジに進学した生徒がいましたが、教授との距離がとても近く、「君、ここでこれをやってみないか?」などと言われて、その先の道が開けていったそうです。彼女は現在、MIT(マサチューセッツ工科大学)の大学院で物理学を専攻しています。

神田 将来の可能性が広がりますね。

安酸 海外進学を希望する生徒向けの説明会などもあるのでしょうか。

宮阪 毎年2回ほど開いています。大講堂が満席になるほどたくさんの生徒が集まります。教員が詳細に調べて、自分の体験も交えながらとてもわかりやすく説明します。海外で学ぶには費用がかかりますが、奨学金に関しても詳しく説明しています。実は、海外大学をめざす生徒が増えてきたので、100周年記念事業の一つとして、前田若尾記念奨学金を設立しました。海外大学を希望する生徒をサポートする給付型の奨学金です。

キャプションあり
上/ 「SKYLIGHT READING ROOM」と名付けられた校舎3階の図書館。天井も壁もすべてガラス張りで、明るく居心地の良い空間です
下/図書館のPCエリアにはプロユースのMacが5台設置され、生徒たちは自由に利用できます

神田 すばらしいですね。ほかのアジアの国々に比べて、日本から海外に行く若者は少なくなってしまいましたが、在学中にきちんと学べば、どの国の大学でも奨学金で進める道が開けているわけですから、どんどん外に出てがんばってほしいと思います。

安酸 語学研修制度や留学制度も充実していますね。語学研修の多くは春休みと夏休みを利用し、研修先はアメリカ、イギリス、オーストラリアなど実に多彩です。アメリカの提携校に留学できる制度もありますね。

宮阪 いろいろな制度を利用して、現在も24人が留学しています。また、昨年度は126人が語学研修に参加しました。本校では、海外で学ぶ機会をたくさん用意しています。やれること、やりたいことには積極的にチャレンジしてほしいですね。

 先日、留学から帰ってきた生徒たちが報告に来てくれました。まずは英語でレポートを書いて、それから校長室に来て、現地での経験を英語で報告してもらいました。みんな、話し出すと、もう30分ぐらい止まりません。出発前には行きたい理由などを聞きます。やはり「英語力を高めたい」「文化を知りたい」といった理由が多いのですが、最近は「多様性」ということばをよく聞くようになりました。「多様性を肌で感じたい」と言って出掛けていきます。現地では思うようにいかないことがたくさんありますが、「日本にいたら経験できなかったことばかり」と言って、笑顔で報告してくれます。

安酸 昨年はイギリスのリーダーシップ研修にも参加したそうですね。

宮阪 はい。声をかけていただき、ドーバー海峡のジャージー島にある「JERSEY COLLEGE」でのリーダーシップ研修に初めて参加しました。これは、世界30か国の女子中高生が集まって行われる研修で、異なる国籍の参加者でチームを組んで、協力しながらビジネスプランを作成して競い合うというプログラムです。とても良い研修だったので、今後も続けていきたいと思っています。

 そのほか、オックスフォード大学の教授から数学や法学を学ぶ研修もあります。レベルは相当高いのですが、生徒たちは意欲的に参加しています。今後もこれまでの語学研修・留学プログラムにとどまることなく、新しい取り組みを積極的に行っていきます。

24年6月号 さぴあインタビュー/全国版:
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