受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

この人に聞く

医療・研究職を志す新コースが発足!学ぶ楽しみを大きく広げる
「世界標準」の教育がさらに進化

 英語力、コミュニケーションスキル、サイエンスリテラシー、ICTリテラシー、そして、それらに裏付けられた思考力。この五つの力を伸ばす「世界標準」の教育を実践する三田国際学園中学校・高等学校は、校名変更と共学化、インターナショナルクラスの設置など、大きな学校改革から4年目を迎えました。来年度からはメディカルサイエンステクノロジークラスも始動します。進化を続ける同校の教育について、学園長の大橋清貫先生に伺いました

三田国際学園中学校・高等学校
学園長 大橋 清貫先生

「相互通行型授業」で
みずから学ぶ姿勢を育む

サピックス小学部教育情報センター部長広野 雅明
サピックス小学部
教育情報センター部長
広野 雅明

広野 貴校は2015年度に戸板中学・戸板女子高校から三田国際学園中学・高校に改称して共学化され、4年目を迎えましたね。

大橋 中学から入学した生徒が、この4月に高校1年生になりました。本校の教育を評価して入学してくれた生徒たちが増えることで、化学反応のように学校の魅力が増幅しているように思います。

広野 今春の卒業生の多くは高校から入学した生徒たちですが、大学合格実績も上がってきていますね。

大橋 AO入試を含むと、お茶の水女子大2人、早稲田大2人、慶應義塾大4人、上智大11人と、善戦しました。三田国際流の教育が一定の成果を出せたと考えています。

広野 貴校では、思考力のある生徒を育てるために、すべての教科で「相互通行型授業」を実践されています。

大橋 重要なテーマに対して興味や感心を引き出すために、まず教員が議論の〝引き金〟となる「トリガークエスチョン」を投げ掛け、それに対して5~6人のグループで議論し、プレゼンテーションまでを行うというスタイルの授業です。今春の卒業生たちも、この「相互通行型授業」を中心に学んできました。実は当初、生徒からは「これでは受験に間に合わないのではないか」という不安の声もあったのですが、こうした授業でしっかり基礎力を身につけたからこそ、高校生活の後半で追い上げが利くのです。今回の結果を見てそれを確信しました。

ブレイクスルーを引き出す
インターナショナルクラス

外観写真2

Profile三田国際学園中学校・高等学校
(MITA International School)

所在地:〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1

東急田園都市線「用賀」駅より徒歩5分、小田急線「成城学園前」駅よりバス

TEL:03-3707-5676

URL:http://www.mita-is.ed.jp

広野 中学校では、本科クラスとインターナショナルクラスの2コース制を敷いていますね。まず、インターナショナルクラスの特色からお聞かせいただけますか。

大橋 ひと言で言えば、ボーダーレスエコノミーのなかで活躍する能力が身につくコースだと思います。誰もがグローバル化による社会の変化に直面している今、保護者の方たちからも「自分たちもこんな教育を受けたかった」という思いで選んでいただいているようです。英語力アップはもちろんですが、それ以上に、地球を俯瞰するようなものの見方ができるように、世界標準の学びを実践しているのが最大の特色です。

広野 帰国生も多く、インターナショナルスクールのような雰囲気ですが、英語の学習経験のない生徒が入学しても大丈夫でしょうか。

大橋 問題ありません。実際にそのような生徒もたくさん在籍しています。というのも、授業は生徒の英語力に応じて、帰国生を中心にした「アドバンスト」、英語の学習経験がないことを前提にした「スタンダード」、さらにその中間に当たる「インターメディエイト」の三つに分けているからです。「アドバンスト」では、英語・数学・理科・社会の授業をネイティブ教員がオールイングリッシュで行いますが、「スタンダード」では、英語の授業も日本人教員とネイティブ教員のチームティーチングが中心ですし、他教科は日本語での授業です。「スタンダード」の生徒も英語力の向上に応じて上のクラスへ移動できますし、ホームルームクラスは英語力に関係なく編成されるので、すべての生徒が均等に交ざります。帰国生が多く、ネイティブスピーカーの教員は現在21人を配置しているので、生徒に言わせると「学校中に外国人の先生がいる」という状態です。また、朝礼も終礼も英語です。こうした環境ですから、英語の学習経験のなかった生徒でも、英語力は確実にアップします。小学校でまったく英語を勉強していなかったのに、中1の秋には英検®3級に合格する生徒も珍しくありません。耳が英語に慣れてブレイクスルーの時期が早まるのですね。

広野 海外留学のメニューはどのようなものでしょうか。

大橋 高1~2で1年間の長期留学に参加できるプログラムを用意しています。この長期留学の参加者は非常に多く、約1クラス分の生徒が参加予定です。当初はニュージーランドだけでしたが、カナダ、アメリカのコースも設けました。春休みを利用したアメリカへの2週間短期留学もあり、インターナショナルコースの生徒はいずれかに必ず参加します。

広野 海外大学への進学志向も高まっているのではないでしょうか。

大橋 今年も4人進学しましたが、今後はますます増えると思います。ネイティブ教員からリアルな大学事情を聞いて、海外大学を身近に感じる影響もあるのでしょうね。そもそも本校の教育は、海外大学のスタイルに近いので、その延長を求めると、海外大学という選択肢が自然と視野に入ると思います。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

外観写真2

Profile三田国際学園中学校・高等学校
(MITA International School)

所在地:〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1

東急田園都市線「用賀」駅より徒歩5分、小田急線「成城学園前」駅よりバス

TEL:03-3707-5676

URL:http://www.mita-is.ed.jp

18年7月号 この人に聞く
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