受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

サピックスecoクラブ エコテクノ

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空飛ぶミドリムシ

これはミドリムシを育てているプールじゃ。なんと、ミドリムシが飛行機の燃料になる日がくるかもしれないんだって!

ミドリムシ(学名:ユーグレナ)は、池や田んぼの水の中によくいるよ。名前のとおり、緑色のからだをしていて、植物のようだけれど、動物のように自分で動き回ることもできるよ(カナメ①)。

ミドリムシは、からだに油を蓄えているんだけれど、その油を取り出して作ったバイオ燃料(カナメ②)が、飛行機の燃料になるかもしれないというから驚きさ。

 

【ミドリムシバイオ燃料の作り方】
油をたくさん蓄えるミドリムシを育てる→粉末にする→油を取り出す→混じっている余分なものを取り除いて完成。

しかし、ミドリムシはとても小さいので、燃料にするだけの油を生産するには、大量のミドリムシが必要となる。それにミドリムシは、いろいろな微生物に食べられてしまうから、育てて殖やすのはなかなか難しい。

そんな課題をクリアすべく研究に研究を重ね、ミドリムシしか生きられないという環境(プール)を作り出したんだって。ほほっ、そんな環境を作っちゃうなんてすごいね~(テーマ下の写真を見てね)。

ミドリムシのなかには、油が少ないものもいれば、たくさん蓄えているものもいる。飛行機の燃料を効率良く作るには、油を多く含んだミドリムシだけを育てるほうがよい。

そのため、さらに研究に研究を重ね、油が蛍光色に染まる試薬でミドリムシを染めて、よく光るミドリムシ、つまり油の多いミドリムシだけを選び出すことに成功した。こうして、普通のミドリムシより油の多いミドリムシ「スーパーユーグレナ」を誕生させたんだ。

「スーパーユーグレナ」を誕生させたおかげで、飛行機用のバイオ燃料の実用化がぐっと近づいた。2020年までに、ミドリムシからとれたバイオ燃料を使って飛行機を飛ばすことをめざしているよ。

画像提供:株式会社ユーグレナ

エコテクのカナメ

カナメ1

 ミドリムシは、緑色のからだをした藻の一種。大きさは、約0.05mm。人の髪の毛の直径より少し小さいくらいだ。植物のように、太陽光、水、二酸化炭素を使って養分を作り(光合成)、育つよ。ミドリムシに含まれる栄養素は60種類近くもあるといわれているよ。

カナメ2

 植物や動物のうんちやおしっこ、死がいなどを原料として作られる燃料をバイオ燃料というよ。主に自動車などの燃料となる。このまま使い続ければ、いずれはなくなってしまう石炭、石油、天然ガスといった化石燃料とは違い、バイオ燃料は何度でも作ることができる。しかし近年、バイオ燃料用の作物をめぐっては、作物が燃料用に優先して回されてしまい、人間の食料や家畜のえさにする分が不足し、値段が高くなって手に入りづらくなるという問題が起きているんだ。その点、ミドリムシから燃料を作れば、作物のうち食料にする分が少なくなって、値段が高くなる心配もない。

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