受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

サピックスecoクラブ エコテクノ

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電線がなくても走れるDENCHA

おっ、パンタグラフが下りているね!
*パンタグラフ…電車の屋根にある、電線から電気を取り込む装置

この車両は、2016年から福岡県内を走っている「DENCHA」。な、なんと、電線のないところ(非電化区間)でも走ることができるんだよ。

 

その秘密は、床下にぎっしり並んだ蓄電池(赤い点線で囲んだ部分)。

線路の上に電線のあるところ(電化区間)では、その電線から取った電気の力で走る。
*「DENCHA」車内で表示されている画像

電線のない区間では、パンタグラフを下ろして、蓄電池にためた電気の力で走る。(カナメもチェック!)

さらに、スピードを落とすときに、車輪の回転力でモーターを回して発電し、電線に電気を返したり、蓄電池に充電したりもするんだ。

この表示は大きな駅に停車して蓄電池に充電中だということ。フル充電すると、90kmも走れるんだって。

福岡県では、今年新たにDENCHAが走る路線が増えたんだよ。これからさらに活躍するかもね!

エコテクのカナメ

 気動車*は、エンジンの騒音、振動が大きく、空気を汚すガスも出す。また、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の出る量も電車に比べて多いため、できれば電車に置き換えたほうがよい。けれど、電化するには、電柱を立てたり、電線を引いたりと、とてもお金がかかる。気動車が走っている路線では、そもそも乗る人も列車の本数も少ないので、お金をかけて電化するわけにはなかなかいかないのが現実なんだ。そこで、考えられたのが車両を工夫すること。「DENCHA」の誕生だ。

*電線のない路線で走っている列車のことだよ。電気を使わずに軽油や重油などの燃料を燃やしてエンジンを動かして走る列車のこと。

ちなみに… 秋田県では、DENCHAの仕組みを基本に、寒さや雪に耐えられるように改良した車両「ACCUM」が活躍しているよ。秋田駅と男鹿駅の間を走る車両のデザインは、男鹿の有名な「なまはげ」をイメージしたものなんだって。

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