受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

サピックスecoクラブ エコテクノ

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「エコフィード」で豚を育てる

写真提供 / PIXTA(ピクスタ)

これは、豚のえさ。

「エコフィード*」といって、食品加工工場やスーパーなどで出たおにぎりやパン、野菜(食品ロス)から作られたものさ。(カナメもチェック!)
*エコフィード…エコ(eco)と、家畜のえさを意味するフィード(feed)をかけ合わせたことば。

エコフィードを作る工場に、原料(食品ロス)が届くと、すぐにコンテナから出して、水で細かく砕く。

次に、ガラス片やびんのふたなどの異物が入っていないか人の目でチェックして、手作業で取り除くよ。

人の目で見つけられないものは、金属探知機や磁石で取り除いているんだって。

そして、牛乳などを混ぜて栄養のバランスを整える。さらに、細かく砕いて、どろどろになったものを高温で殺菌し、発酵*させて完成。
*発酵…微生物のはたらきで食べ物が分解され、人間の役に立つ成分ができること。発酵させると保存がきくようになる。

完成したエコフィードは、タンクローリーで契約農家まで運ばれ、豚のえさになる。

エコフィードで育った豚の肉は、加工されて、スーパーなどで売られるよ。肉質が柔らかくて、甘みのあるさっぱりとした味が特徴なんだって。 くぅ~、食べてみたいねぇ。

写真提供・協力/(株)日本フードエコロジーセンター

エコテクのカナメ

カナメ1

 エコフィードは粉状のものもあるけれど、最近では液体のものを作っているリサイクル工場が増えているんだ。液体にするのは、乾燥させる手間がかからないから。また、液体のえさは粉状のものとは違い、豚舎内で粉が舞い上がらないため、豚が呼吸器の病気になりにくいといわれているよ。
 ほとんどの家畜のえさは、海外から輸入している。しかし、穀物の不作などの理由で、値段が高くなり、手に入りづらくなる可能性がある。その点、エコフィードは、食品ロスを有効に活用して国内で作られているものだから、長期間、同じ量を安く買えることが期待されているんだ。

カナメ2

 日本の「食品ロス(本来食べられたはずなのに捨てられてしまった食品)」の量は、1年間に約640万トンにもなる。これは、国民一人が1日に茶わん1杯のごはん(約140グラム)を捨てている計算だよ。とてももったいないよね。

参考資料/農林水産省「食品廃棄物等の発生量(平成28年推計)」より

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