受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

サピックスecoクラブ エコテクノ

サピックスecoクラブ エコテクノ

森の生き物が渡る歩道橋、
アニマルパスウェイ

写真提供 / PIXTA(ピクスタ) 森に道路や線路をつくると、そこを境に生き物が行き来できなくなってしまう恐れがある。(カナメ①)

たとえば、木の上でくらす動物は、えさやパートナーを探すため、木の枝をつたって森の中を移動する。

そんな環境にいる森の生き物を守るために開発されたのが「アニマルパスウェイ」。森の生き物専用の通り道だよ。

とてもシンプルな橋に見えるけれど、動物だけでなく下の道路を利用する人間のことも考えて、さまざまな計算がされてつくられているんだ。

たとえば、橋の材料としては、枝など自然のものは腐りやすく、道路に落下して事故が起きる危険があるため、金属などを使っている。

この橋は雪がたくさん降るところにつくられた。だから、床や屋根は、雪がとけやすくて、つららができにくい銅やアルミでできているってのもある。

また、閉じられた空間を嫌う生き物もいるので、壁はないんだ。そのため、ヤマネやネズミが渡っているとき、鳥などの天敵に襲われないように、隠れ場所をつくっているよ。

実際に、さまざまな生き物がアニマルパスウェイを使っているよ。今後、あちこちでこの橋が見られるようになるといいね。(カナメ②)

写真提供/一般社団法人 アニマルパスウェイと野生生物の会

エコテクのカナメ

カナメ1

 動物が道路を渡ろうとして、自動車にはねられて死んでしまう事故が毎日起きている。こうした交通事故で動物が死んでしまうことを「ロードキル」というよ。2018年度に全国の高速道路で発生した動物のロードキル件数は、およそ4万7000件。なかでも多いのが、タヌキ・キツネ・イヌ・ネコなんだ。

*国土交通省発表「高速道路会社の落下物処理件数(平成30年度)」より

カナメ2

冬眠中のヤマネ

 ニホンヤマネは、体長が約8cmで、10円玉4枚、わずか18gの重さだよ。日本にしかおらず、絶滅の危機にある。アニマルパスウェイの開発は、もともとはニホンヤマネを守るために始められたんだ。ちなみに、逆さ歩きで枝をつたって移動することが多いため、屋根の内側部分にヤマネ専用のロープを取り付けているアニマルパスウェイもあるよ。

ページトップ このページTopへ