受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

サピックスecoクラブ エコテクノ

サピックスecoクラブ エコテクノ

ゾウのうんちで、
紙ができる!?

見て! ゾウの絵柄がついているハート形のこの箱。

この箱も、箱の中に入っているメモ用紙も、なんとゾウのうんちでできている。その名は「ぞうさんペーパー」

せっせと拾い集めたゾウのうんちを乾燥させ、ほぐす。ゾウは草食動物なので、うんちは植物繊維がいっぱい。

24時間かけてドラム缶でゆでて、繊維だけを取り出す。殺菌もされるので、ゆで上がったときには、臭いはなくなっていて牧草の香りがするんだよ。

取り出した繊維を、水・着色料・古紙などと混ぜ合わせる。

そして、どろどろになったものを、木の道具ですくい上げて薄く広げる。和紙を作る方法と同じさ。

それを干して、乾いたら完成だ!

完成した紙はまったく臭くない。日本も輸入しているので、ぜひ使ってみてね。

写真提供/(株)ミチコーポレーション

エコテクのカナメ

 ぞうさんペーパーは、インドの南東に浮かぶ島国のスリランカで初めて作られたんだ。スリランカは、たくさんいる野生のゾウを守る自然保護区が多い国ではあるけれど、この国でも環境破壊は深刻。畑や家をつくるために、森の木がどんどん切られたんだ。これにより、すみかが奪われ、食べ物や水が得にくくなったため、ゾウはたびたび人里にやってきて、畑や民家を荒らすようになった。すると人間は、畑や民家を守るために、ゾウを追い払ったり殺したりするようになり、ゾウは絶滅の危機にさらされてしまった。
 ゾウは群れで生活する生き物だから、親を亡くしたり迷子になったりした子ゾウは1頭では生きていけないんだ。そんな子ゾウを保護するために作られたのが「ゾウの孤児園」。ぞうさんペーパーの原料であるゾウのうんちは、そこで集められたもので、ぞうさんペーパーの売上金は、この施設のために使われているよ。

ページトップ このページTopへ