受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

サピックスecoクラブ エコテクノ

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コーヒーの豆かすが、牛の餌になる!?

コーヒーショップでコーヒーを作った後に残る豆かす。そのほとんどは、ごみとして捨てられている。量でいうと、平均的な大きさのお店で、1日当たり約12kg*

*スターバックスコーヒー1店舗当たりの排出量

そんな豆かすを原料にした、牛の餌ができたんだ。

店で豆かすをほかのごみと分けて、水を切る。そして、薬品をかけて腐らないようにする。

次に、牛乳やサンドイッチなどを店に届けたトラックの戻り便に、豆かすを積み込み、リサイクル工場に持っていく。

リサイクル工場で豆かす・乾燥おから・ふすまを混ぜ、発酵させて完成。

おから:豆腐を作るときに出る絞りかす。
ふすま:小麦を粉にするときに出る皮のくず。
発酵:微生物のはたらきによって成分が変化すること。

牛はコーヒーの香りが苦手なので、初めのうちは嫌がって食べなかったんだって。けれど、発酵させたことで甘酸っぱい香りになり、よく食べるようになったんだ。そして、日持ちもするようになった。それに、豆かす入りの餌は、牛の健康に良い効果があり、乳の量も増えるらしい。

豆かす入りの餌で育った牛からとった牛乳は、コーヒーショップで使われているんだって。豆かすが牛乳を生産するのに役立っているわけだ。

*家畜の餌のほかに、畑の肥料としても役立っている。

最近の研究では、この餌を牛に与えると、おならやげっぷに含まれるメタンの量が減ることがわかり、コーヒーの豆かす入りの餌をもっと広めようとしているよ。

写真提供・協力/スターバックスコーヒージャパン(株)

エコテクのカナメ

 メタンは天然ガスの主成分でもあり、よく燃える性質があることから、都市ガスとして、また車や火力発電の燃料として使われているよ。燃やせば地球温暖化の原因になる二酸化炭素が発生するけれど、そもそも、メタン自体に地球を温暖化させる効果があるといわれている。通常は、自然の中で起きる化学反応によって分解されるけれど、放出量が増え過ぎると、分解し切れずに大気中にどんどんたまっていってしまうんだ。大気中のメタン濃度は年々上昇している。その発生原因となっているのは、家畜のげっぷやおなら、水田での稲わらなどの分解、埋め立てられたごみの分解、天然ガスの生産など、さまざまな人間の活動だといわれているよ。

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