サピックスecoクラブ エコテクノ

トイレのエコリモコン
わたしたちの生活に欠かせないトイレ。日本では、最先端技術で心地良さをとことん追求しています。特に、温水洗浄便座は、「お尻を洗う」「便座を温める」「臭いを消す」など、さまざまな機能が付いていて、今や一般家庭への普及率は約80%(*)となっています。もちろん、環境のことを考えた技術の進化も止まりません。
*TOTOホームページより
*TOTOホームページより
このリモコン、いろいろな施設のトイレで最近よく見かけるよね。大きくて押しやすそうなスイッチが並んでいるね。
これは「エコリモコン」と呼ばれるもので、電池がいらないんだ。
スイッチを押す力で発電し、その電気を使って水を流す装置などに電波を飛ばすのさ。
発電機はスイッチごとにあるのではなく、左下に一つだけあるんだ。

使う人がとても多い場所では、電池だとすぐに切れてしまう。だから、しょっちゅう電池を交換しなければならず、施設を管理する人にとっては、大きな負担になっていた。また、発電所から送られてくる電気を使うわけではないから、電源工事をする手間もいらないし、部品も少なくて済む。なんて便利なリモコンなんだ!

小さな発電機一つが公衆トイレに「革命」を起こしたんだね!

リモコン自体の厚さを薄くするために発電機のつくりを変えたり、手の力が弱っている人でも押せるスイッチの形を研究したりしたから、完成までに3年かかったんだって。
ちなみに、スイッチの形のお手本になったのは、住宅用の照明スイッチだって。こうしたリモコンが今後、トイレに限らず、さまざまなところで使われるようになるかもしれないね。
写真提供/TOTO株式会社
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎