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自分で発電・圧縮する、スマートごみ箱
お店で買ったものを歩きながら食べたり飲んだりした後、その容器などを「ポイ捨て」する人が後を絶ちません。また、にぎやかな場所や観光地などでは、ごみ箱が設置されていても、ごみが多すぎて、入りきれずにあふれているのをよく見ます。その解決策の一つとして、あるごみ箱が話題になっています。
これが実物。いたって普通のごみ箱に見えるよね。
実は、上の部分にあるソーラーパネルで太陽光発電しているんだ。その電気は何に使われているかというと…。
このごみ箱は満杯になりかけると、センサーが反応して、重い板でごみをぎゅ~っと圧縮する。そのための動力になっているんだ。
燃やすごみ用のごみ箱の容量は125リットルだ。それが、ごみを圧縮することによって、なんとおよそ600リットルためることができるんだって。
さらには、発電した電気を使って電波を飛ばして、ごみがどのくらいたまったかを、管理する人に知らせてくれる。

太陽光で発電した電気は蓄電池にためておくことができる。だから、天気が悪く、発電できない日が続いても、3週間は動くんだ。このごみ箱を設置したアメリカのある都市では、33人の清掃員で週17回やっていたごみ回収を、9人で週3回に減らすことができたとか。
つまり、ごみを回収する回数を少なくできるので、かかるお金も少なくて済むというわけだ。
日本でも、実際にこのごみ箱を設置した街では、ごみがあふれかえることは、ほとんどなくなったんだって。すごいね!
✻ 資源ごみ(ペットボトル、缶、びん)用のごみ箱は、キャップを外さずに捨てる人が多く、圧縮してもそれほどごみの体積が小さくならないため、圧縮はしていません。
写真提供/株式会社FORCETEC、シブヤ経済新聞
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