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ヤンバルクイナを守る道づくり
生き物が道を渡ろうとして、車にひかれたり、道の脇の溝に落ちておぼれたりして死んでしまうことを「ロードキル」といいます。ロードキルは、全国の高速道路だけでも、毎年約5万件*発生しています。なかでも多いのがタヌキで、ネコ、ウサギ、イタチなども少なくありません。沖縄県でも、たびたび発生するロードキルから貴重な生き物を守ることが重要な課題となっています。
✻国土交通省「高速道路会社の落下物処理件数」より
✻国土交通省「高速道路会社の落下物処理件数」より
これは、「クイナフェンス」といって、ヤンバルクイナが、森から道に入ってくるのを防ぐ柵。
よく見ると下のほうに穴が開いている。なぜかというと…。

交差点など柵のない所から道に入ってしまうことがあるからだ。そして、車が近づくとパニックになり、柵にぶつかったり、カラスに襲われたりして、森に逃げられなくなるヤンバルクイナもいる。それでは、ロードキルにつながる危険がある。
そこで、車が来たら森にすぐ逃げられるように、柵の下のほうに森への出口をつくったんだ。
そしてこれは、「クイナトンネル」。
柵をつくっただけでは、森から森への移動ができなくなってしまうため、道の下をほってトンネルをつくったんだ。
調べたところ、このトンネルの周辺で確認された751羽のうち約半分の358羽がトンネルを利用したことがわかったんだって。
とはいえ、柵やトンネルを設置できる場所は限られている。標識や注意書きがある場所を車で通るときは、そこは生き物の通り道になっているってことを考えて気をつけるようにすれば、ロードキルを減らせるよ。
写真提供/内閣府沖縄総合事務局北部国道事務所
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