受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

サピックスecoクラブ 世界のえこ事情

サピックスecoクラブ 世界のえこ事情 第10回/エゾシマくん・キョクさん

スイス/ツェルマット:電気自動車と馬車の町

 4000メートルを超える山々が連なるアルプス山脈のふもとにある町、スイスのツェルマット。標高は1620メートル、人口は約5700人です。車窓から氷河を見ることができる鉄道の拠点でもあり、ハイキングやスキーなどが楽しめる、人気の観光地です。今回は、観光資源が豊富な町ならではの環境への取り組みを紹介します。


今月のエコワード:ウォームシェア


キョクさん いや〜、今回の山は絶景だったな〜。


エゾシマくん どこの山に行ったの?
キョクさん アルプスのマッターホルンという山さ。
エゾシマくん 知らないなぁ。
キョクさん アルプス山脈の特に有名な山の一つで、切り立つ岩山さ。そのマッターホルンのふもとには、登山やウィンタースポーツをする人たちでにぎわっているツェルマットという小さな町があるんだよ。
エゾシマくん へぇ! そんなところがあるんだ。

キョクさん ツェルマットは、交通ルールが日本とはちょっと違うんだ。
エゾシマくん なになに?
キョクさん 1988年からエンジンで走る車の乗り入れを禁止しているんだ。

※‌‌ 救急車など緊急の車や除雪車、ブルドーザーなど長時間作業が必要な車は例外

エゾシマくん 厳しいぃ!
キョクさん ここはアルプスの深い谷にあるため、排出ガスがたまりやすいんだ。空気が汚れて、町の観光資源であるマッターホルンの視界を悪くしないために、エンジンで走る車をとても厳しく制限しているのさ。
エゾシマくん みんなどうやってツェルマットに行くの?
キョクさん ツェルマットの手前の町の駐車場に車を停めて、主に鉄道で行くのさ。ツェルマットの中の移動手段は、徒歩、自転車、馬車、排出ガスをまったく出さないEV車 (電気自動車)など。しかも、町の中を走っていいEV車は、バスやタクシー、ホテルの送り迎え用のみ!


▲町では電気自動車や馬車などを使って移動します

エゾシマくん 住んでいる人はどうしているの?
キョクさん 住民は、自動車を持つことは制限されていないけれど、普段は町の端にある公共駐車場に停めておいて、自宅からそこまでは徒歩かEV路線バスを利用するんだ。
エゾシマくん 徹底しているんだね〜。
キョクさん これも、アルプスの環境と観光資源を守るためさ。住民やツェルマットを訪れる人が協力してくれているから、ずっときれいな空気が保たれているんだ。
エゾシマくん ほほー!
キョクさん この取り組みがすべての国や地域に当てはまるわけではないけれど、日本でもツェルマットの取り組みの一部を取り入れようとしている観光地があるんだよ。
エゾシマくん そうなんだ! お手本になっているってことだね。

キョクさんのミニ知識

写真提供/でんき宇奈月プロジェクト

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