受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

サピックスecoクラブ 世界のえこ事情

サピックスecoクラブ 世界のえこ事情 第14回/エゾシマくん・キョクさん

ペルー:雨が降らない街の知恵

 南アメリカ大陸の西側にあるペルー。南半球にあるため、季節は日本とは反対です。また、首都のリマがある海岸沿いには、大きな砂漠地帯が南北に広がっていて、そこでは年間を通じてほとんど雨が降りません。今回は、そんなペルーの砂漠地帯に住む人々が思いついた、水を集める知恵についてのお話です。


今月のエコワード:ウォームシェア


キョクさん やあ! 今回はペルーの首都リマへ行ってきたよ。

エゾシマくん ペルーのリマ?
キョクさん そうさ。リマは砂漠にある大都市さ。
エゾシマくん へぇ! 暑そう。
キョクさん いや、涼しいんだよね。
エゾシマくん え、砂漠なのに?
キョクさん リマは、冷たい海水(寒流)が流れる海に面しているため、夏でもあまり暑くならない。また、日本に比べて気温の変化が小さく、1年を通して20度前後。それに、 もほとんど降らないよ。
エゾシマくん へぇ! 涼しい砂漠なんてあるんだねぇ。
キョクさん そんなリマ周辺での課題は飲み水を確保すること。
エゾシマくん 雨が降らないんだもんね。
キョクさん 飲み水を確保するために、昔から使われているのが、を上手に利用する方法さ。

エゾシマくん 霧を!?
キョクさん ふふ。リマ周辺では気温が低い5月から11月にかけて、濃い霧が発生するんだ。
エゾシマくん ほほー!
キョクさん 昔からの方法は、風が吹いてくる方向に大きな網を張って、それに触れた水滴を集めるというもの。実際に集められた水は、飲料水や園芸用水として使われてきたんだ。
エゾシマくん へぇ、それなりの量が集まるもんだね。
キョクさん この方法は、今でもアフリカ大陸にあるモロッコなどで使われているそうだよ。

エゾシマくん おぉ! ほかの国も同じようなことをしているんだね。
キョクさん そして、昔ながらの知恵をいかして近年開発されたのが、大きな看板。
エゾシマくん か、看板!?

キョクさん 看板の中には、湿った空気から水を取り出す装置や、その水をきれいにするろ過装置、水を冷やすことができるタンクが入っているんだ。看板の下の蛇口をひねれば、水が出てくる。もちろん飲み水にもなる!
エゾシマくん すごいね!
キョクさん 一つの看板に20リットルの水をためることができるんだって。
エゾシマくん へぇ! じゃあ、たくさんこの看板を立てればリマの水不足も解消されるね! でも、どうして看板なの?
キョクさん 看板にすることで企業が広告費をはらってくれるからさ。その費用で新しい霧集めの看板をまた立てることができるだろ。
エゾシマくん なるほどね!

キョクさんのミニ知識

ページトップ このページTopへ