受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学に行こう!

16.12月号 さっぴーの社会科見学に行こう!:
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社会科見学へ行こう!

千葉県立現代産業科学館

 わたしたちの生活に必要な商品やサービスの生産・提供を行うためのさまざまな経済活動を「産業」と呼ぶんだけど、現代の産業は科学技術に支えられて、日々発展を続けている。千葉県が市川市で運営する「現代産業科学館」は、そんな産業と科学の関係について学ぶことのできる施設。体験装置もたくさんそろっていて、身近な科学の不思議に触れられるよ。

さっぴーからクイズだよ

18世紀の中ごろから19世紀にかけて、イギリスで起こった産業革命。次の三つの産業のうち、どれがそのきっかけをつくったと思う?
①造船業 ②製鉄業 ③綿織物業

男の子 「昔のイギリスって植民地をたくさん持っていて、貿易にも熱心だったんだよね? だったら船がたくさん必要だし、造船業の盛り上がりが産業革命を起こしたのかも」
女の子 「でも、船をたくさん造るなら、まず鉄が必要なんじゃない? わたしは造船業より先に、製鉄業が盛んになったと思うなあ」
さっぴー 「18世紀の中ごろには木造の船しかなくて、船体に鉄材を使った『鉄船』が完成したのは19世紀に入ってからだよ。正解は綿織物業。イギリスでは18世紀中ごろから木綿糸をつむぐ紡績の機械化が進んでいたんだ。そして、ジェームズ・ワットが改良した蒸気機関が実用化されて、機械の動力に使われるようになると、良質の木綿糸が大量に生産されるようになったんだ」
女の子 「ワット! 聞いたことある。確か電力の単位のワットも、この人の名前を取ったんだよね」
さっぴー 「蒸気の圧力を利用して動力を得る蒸気機関の実用化によって、簡単な道具による工場制手工業から、複雑な機械を使う工場制機械工業へと変わり、大量生産が始まって人々の暮らしが大きく変わったことを産業革命と呼ぶよ。綿織物業から起こった産業革命はその後、製鉄業や交通機関などに及んでいったんだ」
女の子 「へえ~。本当に『革命』だったのね」
さっぴー 「うん。19世紀半ばには世界の工業製品の半分をイギリスでつくり、『世界の工場』とまで呼ばれたんだ」
男の子 「なるほど。蒸気機関といえば蒸気機関車を思い浮かべるけど、まずは木綿糸をつくる機械から始まったんだね」
さっぴー 「そういえば千葉県には現代産業科学館があったっけ。ここには科学の体験装置もたくさんあるよ」
男の子 「えっ、そんなところがあるの。すぐに行ってみようよ!」
16.12月号 さっぴーの社会科見学に行こう!:
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