受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

社会科見学へ行こう!

消防博物館

 火事は本当に怖いもの。あっという間に燃え広がり、人の命も財産も奪ってしまうんだ。だからこそ「火の用心」は大切だけど、新宿区四谷に消防について学べる施設があることは知っているかな? その名も「消防博物館」。昔の消防自動車の展示や、消火活動を体験できるコーナーなどがあって、楽しみながら消防の知識を増やせるんだ。

さっぴーからクイズだよ

江戸時代には町火消と呼ばれる町人の自治的な消防組織があって、それぞれ「い組」「ろ組」といったように、「いろは」の48文字が使われたんだ。でも、「語呂が悪い」などの理由で使われなかった文字が四つある。それは「ひ」「ら」「ん」と、もう一つはどれかな?
①へ  ②を  ③め

男の子 「これは絶対『へ』でしょう! そんな力の入らない名前じゃ、火事場でも力が出せないって」
女の子 「あはは、そうよね。町火消にはあこがれるけど、『へ組』に入るのは嫌だって話にもなっちゃいそう」
さっぴー 「大正解。ことばは移り変わるものだけど、『へ』が『屁』、つまりおならに通じるというのは、今も昔も変わらないね。ちなみに、ほかにも『ひ』は『火』を連想する、『ら』と『ん』は発音に品がないという理由で除外され、代わりに『百・千・万・本』が使われたんだ」
男の子 「やっぱりね。でも、町火消って、町人が自分たちの町を守るためにつくったボランティア団体のようなものでしょう。幕府は何もしなかったの?」
さっぴー 「町火消が発足したのは1718(享保3)年。それ以前も、幕府直属の『定火消』などいろいろな消防隊があったんだけど、当時は木造家屋だし、江戸は世界有数の人口密集地だし、火事がとても多かったから、それじゃ足りなかったんだ。そこで、時代劇でも有名な南町奉行の大岡越前守忠相が『町火消組合』をつくったんだ」
女の子 「町火消の活躍が華々しかったことから『火事とけんかは江戸の華』っていったんでしょ。でも、とても危険を伴う大変な仕事だよね」
さっぴー 「まったくだね。実際、江戸三大大火の一つである『明暦の大火』では、10万人もの死者が出たともいわれるから、火事は本当に恐ろしいよね。そういう悲劇を教訓に、日本では防災体制を整えてきたんだ。東京消防庁が運営する消防博物館では、こうした日本の消防の歴史について学べるほか、昔の消防自動車も展示されているよ」
男の子 「昔の消防自動車って格好良さそう。行ってみよう!」
18年7月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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