受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

社会科見学へ行こう!

第139回 印刷博物館

 原稿どおりに版を作り、その版にインクを付けて紙などに移す技術が印刷だよ。最近では食べ物にも印刷できるほど技術が発達していて、みんなの生活とも深く結びついているんだ。そんな印刷について学べる施設が「印刷博物館」だよ。ここは大手印刷会社の凸版印刷が運営していて、今年の10月にリニューアルしたばかり。日本と世界の印刷の歴史や文化をわかりやすく紹介しているんだ。

さっぴーからクイズだよ

日本で最初に銅製の活字を作ったのは、次のうち誰でしょう?
①織田信長  ②豊臣秀吉  ③徳川家康

女の子 「活字って1字ずつ文字が刻まれた『はんこ』のようなものでしょう? 昔はページごとに活字を並べて『版』を作り、そこにインクをのせて刷ったと聞いたことがあるわ。活字で版を作るから、活版印刷というんじゃなかったかな」
男の子 「へー。じゃあ、そういう印刷技術に興味がありそうな武将は誰だろう。織田信長かな? 信長は新しいもの好きで、西洋の文化も積極的に取り入れたっていうし」
さっぴー 「ほほう、2人とも詳しいじゃないか。でも残念、答えは徳川家康なんだ。実は家康は学問や教育にも熱心で、たくさんの書物を印刷させていたんだ。当時の印刷様式の主流は、1枚の板に文字や絵を彫って刷る木版印刷で、木の活字を使った活版印刷も行われていたんだけど、家康はこれらに加えて銅の活字でも印刷を試みたんだね。この新しい活字は『駿河版銅活字』といって、国の重要文化財にも指定されているんだよ」
男の子 「そうなんだ。家康は趣味が多かったらしいね」
さっぴー 「薬学の本を読んで、自分でも薬を調合するなど、勉強熱心で、そんな家康が印刷に力を入れたから、江戸では庶民も本を読んだり、浮世絵を集めたりするようになったのかもしれないね。それじゃ、今回は『印刷博物館』に行ってみようか。ここは印刷の歴史と文化を詳しく学べる施設。本物の駿河版銅活字も見られるし、活版印刷の体験もできて楽しいよ」
女の子 「印刷体験!? おもしろそうね、やってみたい!」
21年1月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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