さっぴーの社会科見学へ行こう!
「衣食住」ということばもあるように、家は生活の基盤となる大切なもの。人々はその土地の地形や気候などを考え、それに合う家を建てて暮らしてきたんだ。東京都小平市にある「小平ふるさと村」は、市内に残る古民家などを集めた施設。移築した本物の江戸時代の建物をはじめ、復元した水車小屋や畑などもあって、タイムスリップ気分が味わえるよ。
江戸時代に人口が増え、急速に発展した小平市周辺。そのきっかけとなった出来事は、次のうちどれだと思う?
①上水道が通った ②街道が整備された ③大きな社寺ができた

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「うわぁ、どれもありそう。でも一つ選ぶなら、わたしは①の上水道かな。だって人間は飲み水がない場所には住めないもの」 |
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「そのとおりだけど、ぼくは②と③も捨てがたいな。大きな街道沿いには宿場町が生まれるし、お寺や神社の近くでは門前町が栄える。ひょっとして、正解は『全部』なんじゃないの?」 |
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「ははは。確かにその手の引っかけ問題は珍しくないよね。でも、小平市周辺の人口が増えたのは、江戸時代初期の1654年に玉川上水が通ったからなんだ」 |
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「玉川上水! やっぱり上水道がきっかけなのね」 |
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「ちぇー、考えすぎたか。小平市を地図で確認すると…。本当だ! 東西に玉川上水が通っているね」 |
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「そうなんだ。実は、当時の小平市周辺には川がなくて、人の住まない平坦な原野だったんだ。そこに玉川上水ができたことで、小川九郎兵衛という人が一帯の開拓を始めて、やがて『小川さんが開いた平らな土地』という意味で『小平』と呼ばれるようになったんだって」 |
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「へぇ、わかりやすい地名なのね。郷土の歴史や文化を探るのっておもしろそう」 |
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「それじゃ今日は『小平ふるさと村』に行ってみようか。ここは野外型の郷土博物館で、江戸時代から明治時代にかけての小平市周辺の建物を移築・展示しているんだ。昔の人の暮らしぶりも体感できるよ」 |
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「昔の暮らしか。今とはずいぶん様子が違うんだろうね。楽しみ!」 |
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