受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

社会科見学へ行こう!

第145回 かわさき宙と緑の科学館

 多摩丘陵の北東縁部に広がる生田緑地は、川崎市内最大の総合公園。園内には豊かな自然のほか、さまざまな文化施設がそろっているんだ。その一つが、「かわさき宙と緑の科学館」だよ。館内には、地元の動植物など自然にまつわる展示のほか、最新鋭のプラネタリウムや実験室も完備。“身近な不思議”に触れることができるんだ。

さっぴーからクイズだよ

地質学で使われている地層の名前として、実際にあるのは次のうちどれでしょう?
①バヤリース ②三色アイス ③タマゴサンド

男の子 「これはバヤリースでしょう。だって、地層に三色アイスやタマゴサンドなんて名前はつけないと思うもん」
女の子 「そうよね。バヤリースもオレンジジュースの商品名だけど、外国人の名前なんだと思うわ。きっとその地層を発見した人が、バヤリースさんだったのよ」
さっぴー 「なるほど、確かにそう思うかもしれないね。実際、オレンジジュースで有名なバヤリースも、果汁の殺菌製法を開発したアメリカのバヤリー博士にちなむ名前だしね。でも、地層の名前には①も②も③も全部あるんだよ」
男の子 「ええっ!? じゃあ、地層のバヤリースも、オレンジジュースから取った名前ってこと!?」
さっぴー 「どういう経緯でその名前になったのかは、当時の資料が残っていないからわからないんだけど、ほかにも『あられ』『ゴマシオ』『シモフリ』といった地層があるから、バヤリースも見た目がジュースのようなオレンジ色であることが由来だといわれているよ。これらはみんな川崎市の生田緑地で確認された地層なんだ」
女の子 「何だか楽しいネーミングね。最初に地層を調べた人は、おなかがすいていたのかな」
さっぴー 「ははは。地層の調査は体力を使うし、そうだったのかもしれないね。それじゃ、今日は生田緑地内の『かわさき宙と緑の科学館』に行ってみよう。ここはプラネタリウムが有名だけど、地元の動植物や地質に関する資料もたくさんそろっているんだ。もちろん、地層の標本もあるから、自分の目で確かめてみるといいよ」
男の子 「科学館って楽しいよね。ぼく大好き!」
21年7月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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