受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

ふなばし三番瀬環境学習館

女の子 「わーい、ここが三番瀬ね。静かできれいな海だなあ。ちょうど潮が引いている時間だし、まずは干潟の探検に行こうよ」
男の子 「この環境学習館の前に広がる干潟は、人工的に整備されたものなんだね。岩もなくて歩きやすいな」
女の子 「よーし、水際に着いたわ。この辺りで砂を掘ってみると…。あれっ、これはアサリ? ひゃあ、小さなカニも出てきた! こっちで動いているのはヤドカリね」
男の子 「すごいな。少し探っただけでも、こんなにたくさんの生き物が見つかるんだ。三番瀬の豊かさがよくわかるね」
女の子 「三番瀬は魚介類の産卵場所になっているのね。さまざまな生き物が食物連鎖を繰り返すことで海水をきれいにする役割も担っているんだって」
さっぴー

発見 カニのオスとメスは
腹部で判別

 甲羅側から見ただけでは、判別しにくいカニのオス・メス。でもひっくり返して腹側から見ると、明らかな違いがあるのに気づくはずだよ。オスは「ふんどし」と呼ばれる腹部が小さく、その形は細長い二等辺三角形。でも卵を抱くメスの腹部は大きく、半円に近い形なんだ。カニを捕まえたら確認してみて。

オス

メス

コメツキガニ

砂の中の栄養分をこし取って食べるコメツキガニ。食べた後の砂は、団子状に丸めて、その場に捨てるんだ。浜に小さな砂団子がたくさんあれば、それはコメツキガニが生息している証拠なんだよ。

いろいろな貝

干潟の至るところで見つかる貝殻。こちらは、昔はおはじきとしても利用されていた巻き貝のイボキサゴ(写真下)、ふっくらと丸いシオフキガイ(写真左)、殻に縦横の細かい刻み目があるアサリ(写真右)だよ。

水鳥

ウミネコやチドリをはじめ、たくさんの水鳥が集まる干潟は、バードウォッチングにも最適。タイミングが合えば、カワウなどが群れを成して三番瀬の空を飛んでいく姿も見られるよ。

骨や化石

干潟には魚や鳥の骨もたくさん流れ着くよ。また、化石が見つかることもあるんだ。干潟で骨や化石を拾ったら、環境学習館でその正体を確かめてみよう!

21年9月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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