受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

渋沢栄一記念館

見学を終えて…

女の子 「渋沢栄一のことは『明治・大正時代の有名実業家』としか思っていなかったけど、それ以上に立派な人物だったのね。社会貢献にも熱心で、およそ600もの福祉や教育関係の事業にもかかわっていたなんて、記念館の資料を見てびっくりしたわ」
男の子 「ぼくもだよ。それに解説員さんも親切で、いろいろな話を聞かせてくれて楽しかった。そういえば、渋沢栄一が書いた教養書『論語と算盤』は、あの大谷翔平選手も、プロ野球選手になったとき、読みたい本に挙げたんだって。ぼくもいつか手に取ってみようと思ったよ」
さっぴー 「1916年刊行の『論語と算盤』は、渋沢栄一が自身の理念『道徳経済合一説』をわかりやすく説明したものなんだ。『公共の利益』を大切にした渋沢栄一は、国際親善にも力を尽くし、1926年と1927年には、ノーベル平和賞の候補にも挙げられたんだよ」
女の子 「へえ、海外での評価も高かったのね。なんだかうれしいわ。渋沢栄一は身長153~155cmと小柄だったけど、きっと存在感はあったと思うの」
男の子 「記念館の庭には、高さが約5mもある銅像が立っていたけど、本人も実際より大きく見えたかもしれないね。深谷市は生まれ故郷なだけあって、生地の旧渋沢邸『中の家』のほかにも、ゆかりの場所がたくさんあるんだよね?」
さっぴー 「そうだよ。渋沢栄一の師でもあった尾高惇忠の生家など、見どころは多いんだ。そちらを巡るツアーにも参加しよう!」


 渋沢栄一は幼いころから「論語」に親しみ、人格に磨きをかけたんだ。そのため、生地の旧渋沢邸「中の家」をはじめ、ゆかりの史跡が集まるエリアは「論語の里」と呼ばれているよ。現地には史跡間をつなぐ巡回バスが走っているから、思い思いにコースを設定して楽しんでみよう!

※巡回バスは大河ドラマの放送に合わせて約1年間の限定運行

INFORMATION

地図

渋沢栄一記念館

●見学時間
 資料室9:00~17:00、講義室(アンドロイド)9:30~16:00(最終講義は15:30~)
 ※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、資料室・講義室の見学は事前予約制

●休館日
 年末年始(12/29~1/3)
 ※臨時休館日(10/1、11/22、1/25、3/15)、
資料室のみの休室(10/25、12/27、2/28)あり

●入館料
 無料

所在地:埼玉県深谷市下手計1204

TEL:048-587-1100

HP:www.city.fukaya.saitama.jp/shibusawa_eiichi/

交通:JR高崎線「深谷」駅からタクシーで約16分、もしくは徒歩5分の「仲町バス発着所」から「論語の里 巡回バス」で約23分

21年10月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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