受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

防災体験 災害時の対処法を学びに 東京消防庁 立川防災館 にやってきました!

地震体験室※3歳以上

男の子 「まずは地震の体験からだね。このキッチンのセットが地震発生装置なんだ。震度は選べるんだね。今日は、東日本大震災をもたらした2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の最大震度と同じ、震度7を体験してみない?」
女の子 「いいよ。ぐらっときたら、テーブルの下に潜るのね。はい、スタンバイOKです」
男の子 「うわっ、揺れが始まった! 体が激しく揺さぶられて、テーブルの足にしがみつくことしかできない! これは想像以上だ!」
女の子 「本当! スポンジでできた食器棚の模型が倒れてきた! これが中身の詰まった本物の棚だったら大惨事だよ。やっぱり家具を固定しておくのって大事なのね」

煙体験室

女の子 「今度は火災現場から脱出する体験ね。屋内で火事が起きると、たちまち煙が充満してしまう。この煙をできる限り吸わないようにして、3分以内に安全な場所に出るプログラムなんだ」
男の子 「わっ、体験室の中は暗いんだ。そうか、火事で停電中という設定なんだね。窓の向こうには燃え盛る炎の映像が見える。これは怖いな」
女の子 「煙も出てきたよ。この煙は体験用で無害だけど、吸わないように口元をぬれタオルなどで覆って、姿勢を低くして壁伝いに進むのね」
男の子 「非常口のマークはどこ!? 開かないドアや行き止まりの通路も多くて、体験室はまるで迷路だよ。でも焦っちゃだめ。こういうときこそ落ち着かなきゃ」

発見 避難の際は床に手をつかないで!

 煙は上へと昇るもの。屋内で火事に遭ったときは、なるべく姿勢を低くしたほうがいいんだ。とはいえ、床に手やひざをつくのは厳禁だよ。床には、割れたガラスの破片など、危険物が落ちていることが多いからね。災害時には、常にけがのリスクを考えて行動しよう。

消火訓練室※3年生以上

男の子 「ここでは消火器の扱い方が学べるぞ。火事を見つけたら大人を呼ぶべきだけど、消火の基本は知っておいたほうがいいよね」
女の子 「うん。ええと、消火器はピンを抜いて、ホースを持って、レバーを握ればすぐに噴射できるのね。落ち着いてやれば、意外に簡単かも」
男の子 「じゃあ、大声で『火事だ!』って叫んでから、スクリーンに映し出される火事の映像に向けて水を掛けてみよう。準備はいい?」
女の子 「OK! せーの、火事だあ! ひゃあ、映像とはいえ、火事は恐ろしいね。燃えている物を狙って水を掛けると…。やった、消火成功!」
22年9月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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