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[入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

さぴあニュースバンク 2017年3月

1 水曜日 社会 特許庁はこの日、トンボ鉛筆とセブン-イレブン・ジャパンが出願していた、「色彩」を商標として登録することを初めて認めた。今回認められたのは、トンボ鉛筆が消しゴム「MONO」のケースに、セブン-イレブン・ジャパンが店舗の看板などに、それぞれ使っている色彩の組み合わせ。商標登録とは会社や商品の名称、マークなどをほかの会社に勝手に使われないよう、特許庁に願い出て独占的に使用する権利を得ることで、2015年4月からは商品特有の色彩やテレビコマーシャルで使う音なども登録できるようになった。
6 月曜日 スポーツ 野球の世界一を決める第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕した。決勝は22日(日本時間23日)に行われ、アメリカが初優勝。 もっと詳しく参照
7 火曜日 環境 奄美大島、徳之島などの奄美群島(鹿児島県)がこの日、「奄美群島国立公園」として34番目の国立公園に指定された。国内最大級の亜熱帯照葉樹林があり、アマミノクロウサギなど貴重な生物が生息しているほか、海域にはサンゴ礁が広がる。なお、日本は奄美大島と徳之島を、2016年9月に「やんばる国立公園」に指定された沖縄島北部、西表石垣国立公園のうち西表島とともに、世界自然遺産に登録することをめざしている。
10 金曜日 国際 朴槿恵大統領の弾劾裁判を行っていた大韓民国(韓国)の憲法裁判所はこの日、重大な憲法・法律違反があったとして朴氏を罷免する(辞めさせる)という決定を言い渡した。これにより、朴大統領は即日失職した。なお、朴氏は31日、わいろを受け取った疑いで検察に逮捕された。 もっと詳しく参照
政治 政府はこの日、アフリカの南スーダンで国際連合(国連)平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊を、5月末までに撤収させることを決めたと発表。安倍晋三首相はその理由について、自衛隊が担当している道路の整備に一定の区切りをつけることができると判断したからだと説明した。南スーダンでは2016年7月に政府軍と反政府勢力との大規模な戦闘が起こったため、治安の悪化が心配されていた。南スーダンから周辺国に脱出した難民は160万人を超え、国内では食料不足が深刻になっている。
11 土曜日 政治 東京都中央卸売市場を中央区築地から、土壌汚染が残る江東区豊洲に移転しようとしている問題について検証するため、都議会の調査特別委員会(百条委員会)による関係者の証人喚問がこの日から始まった。百条委員会とは地方自治法第100条に基づき、地方議会が議決によって設置する特別委員会の一つ。ここで証言を拒否したり、うその証言をしたりすると罰せられる。20日には移転先を豊洲に決定したときの都知事である石原慎太郎氏が証人喚問されたが、移転決定の経緯は十分には解明されなかった。
15 水曜日 社会 警察が裁判所の令状を取らずに、犯罪にかかわった疑いのある人物の車などに全地球測位システム(GPS)の端末を取り付けて居場所をつかむという捜査方法について、最高裁判所大法廷はこの日、これを違法とする判断を初めて示した。
23 木曜日 文化 日本、中華人民共和国(中国)、韓国の囲碁のトップ棋士各1人と人工知能(AI)が総当たりで対局する大会で、日本の井山裕太六冠がAIに敗れた。井山六冠は3連敗で最下位。AIは1勝2敗だった。
27 月曜日 国際 核兵器の保有や使用を法的に禁止する核兵器禁止条約の締結をめざす交渉が、この日からアメリカ・ニューヨークの国連本部で始まった。しかし、アメリカやロシアなど核兵器を保有する五つの大国はすべて参加せず、唯一の戦争被爆国である日本も、核保有国と非保有国の対立を助長するとして不参加を宣言した。自国の安全保障をアメリカの「核の傘」(もし日本を攻撃したら、その同盟国のアメリカに核兵器で反撃される恐れがあるため、どの国も日本を攻撃できないということ)に頼っている現実と相いれないためとみられる。これには被爆者や関係団体などから失望の声が上がった。
28 火曜日 社会 2016年3月に大津地方裁判所が出した、関西電力の高浜原子力発電所(福井県高浜町)の3号機と4号機の運転を禁止する仮処分決定を大阪高等裁判所が取り消した。これで再稼働が可能になった。
29 水曜日 国際 イギリスのテリーザ・メイ首相はヨーロッパ連合(EU)に対し、イギリスはEUを離脱するという意思を正式に伝えた。この結果、2年間かけて離脱交渉が行われることになった。

日本は準決勝で敗退/第4回WBCが開催

第4回WBC参加国・地域

 3月6日、野球の世界一を決める第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が、16か国・地域の代表が参加して開幕しました。

 まず、4チームずつ4ブロックに分かれて、日本、大韓民国(韓国)、アメリカ、メキシコで1次リーグが行われました。B組の日本はキューバ、オーストラリア、中華人民共和国(中国)に全勝し、日本とアメリカで開催された2次リーグに進出(各組上位2チーム)。E組の日本はオランダ、キューバ、イスラエルに再び全勝し、アメリカで行われるトーナメント形式の決勝ラウンドに臨みました(各組上位2チーム)。準決勝ではアメリカと戦ったのですが、1対2で惜しくも敗れ、前回と同様、準決勝敗退となりました。決勝は22日(日本時間23日)にアメリカとプエルトリコ(アメリカの自治領)との間で行われ、8対0で勝ったアメリカが悲願の初優勝を遂げました。

 WBCは、アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB=大リーグ)機構とMLB選手会によって立ち上げられたWBCインクが主催しており、世界野球ソフトボール連盟が公認する大会です。第1回は2006年に、第2回は2009年に開かれ、それ以降は4年置きに開催されています。第1回と第2回は日本が、第3回はドミニカ共和国が優勝しました。

 ワールドカップを見ればわかるように、世界で最も人気があり、かつ普及しているスポーツはサッカーだといえます。それに対して、野球は日本、韓国、台湾など東アジア、アメリカとカナダ、多くの大リーグ選手を輩出している中米・カリブ海の国や地域では盛んですが、それ以外の地域ではあまり行われていません。そこで、野球をより広い地域に普及させようというのが、WBCのねらいの一つです。2020年の東京オリンピックでは野球が競技として復活することになっただけに、今回のWBC以上の熱戦を期待したいものです。

  世界各国にも同様の制度が/朴槿恵大統領が弾劾裁判で罷免

 朴槿恵大統領の弾劾裁判を行っていた韓国の憲法裁判所は3月10日、朴氏を罷免する(辞めさせる)という決定を言い渡しました。朴氏は個人的な友人を国政に介入させた疑惑が持たれており、しかもその友人は朴氏と親しいことを利用して、企業に献金を要求した疑いもあります。そのため、韓国では2016年10月以降、朴氏の辞任を求める大規模な集会が首都ソウルなどで毎週開かれるようになり、国の運営がまひするほどでした。こうした事態を無視できなくなった韓国の国会(一院制)は12月9日、本会議で朴氏の弾劾訴追案を可決。朴氏の職務権限は即日停止されました。これを受け、憲法裁判所は弾劾裁判で、180日以内に罷免を認めるかどうかを決めることになったのです。そして3月10日、朴氏に重大な憲法・法律違反があったとして罷免することを決めたのです。

 弾劾とは身分が保障された官職(大統領や裁判官)にある者が不正なことをした場合、議会などがその責任を追及し、辞めさせるための手続きのこと。日本やイギリスのような議院内閣制の国の場合、首相を辞めさせるには、議会が内閣不信任決議を可決するという方法があります。しかし、議会の議員とは別に選ばれた大統領を辞めさせるには、こうした方法はとれません。そこで、大統領制を敷く多くの国では弾劾制度を定めているのです。

 日本にも裁判官に対する弾劾裁判はあります。裁判官は公正中立が求められる役職なので、外部からの干渉で判決が左右されないよう、その身分は強く保障されています。しかし、不正なことをしても辞めさせられないのでは困ります。そんなときに行われるのが弾劾裁判ですが、裁判官の裁判を通常の裁判所が行ったのでは、身内に甘くなってしまう恐れがあります。そこで日本では、衆議院と参議院からそれぞれ7人ずつ選ばれた国会議員が「裁判員」となり、弾劾裁判を行うのです。

 韓国ではこうした裁判官の弾劾裁判も憲法裁判所が行います。この憲法裁判所とは法律が憲法に合っているかどうかを判断する特別な裁判所です。日本ではそれを最終的に判断するのは最高裁判所ですが、韓国ではそのための専門の裁判所が置かれているのです。

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