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[入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

さぴあニュースバンク 2017年5月

3 水曜日 政治 安倍晋三・自由民主党総裁(首相)は憲法記念日のこの日、憲法改正(改憲)を求める集会に「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と語るビデオメッセージを寄せた。安倍総裁は改憲の内容として、戦力を持たないことを定めた第9条2項はそのまま残したうえで、自衛隊の存在を明記した条文を加えることと、高等教育(大学)を無償にする新たな条文をつくることの2点を挙げた。日本国憲法は70年前のこの日に施行された。
5 金曜日 文化 日本が世界文化遺産への登録をめざしている「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県宗像市・福津市)について、国際連合(国連)教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が登録を勧告した。ただし、名称を「『神宿る島』沖ノ島」に変更して、沖ノ島とその近くにある三つの岩礁だけを登録すべきだとした。沖ノ島は島全体が宗像大社のご神体とされている。正式に登録されるかどうかは7月2日からポーランドで開かれる世界遺産委員会で決まる。
7 日曜日 国際 フランス大統領選挙の決選投票が行われ、開票の結果、エマニュエル・マクロン前経済大臣が初当選した。 もっと詳しく参照
9 火曜日 国際 大韓民国(韓国)大統領選挙の投票・開票が行われ、革新系の「共に民主党」の文在寅前代表が当選した。 もっと詳しく参照
16 火曜日 社会 宮内庁は秋篠宮家の長女・眞子さまがご婚約に向けて準備を進めていることを明らかにした。現在の皇室典範によると、女性の皇族は皇族以外の男性と結婚すると皇族ではなくなり、民間人になる。
17 水曜日 社会 今年3月に大阪高等裁判所が、福井県の高浜原子力発電所(原発)3、4号機の運転を差し止めた昨年の大津地方裁判所の仮処分決定を取り消したことを受けて、関西電力はこの日、高浜原発4号機を再稼働させた。なお、6月6日には高浜原発3号機も再稼働され、国内で運転中の原発は鹿児島県の九州電力川内原発1、2号機、愛媛県の四国電力伊方原発3号機と合わせて計5基となった。
19 金曜日 文化 沖縄県立埋蔵文化財センターが、同県石垣市の新石垣空港の敷地内にある「白保竿根田原洞穴遺跡」で発掘された、少なくとも19人分の旧石器時代の人骨について調査結果を発表。そのうち2人分は全身の骨がそろっており、1人は国内で最も古い約2万7000年前のものだとわかった。
22 月曜日 国際 この日夜(日本時間23日朝)、イギリス中部の都市マンチェスターで自爆テロがあり、20人以上の死者が出た。過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行を認める声明文をインターネット上で公開した。 もっと詳しく参照
26 金曜日 国際 イタリアのシチリア島にあるタオルミーナで主要7か国首脳会議(G7サミット)が開幕。 もっと詳しく参照
社会 2020年度から小学3、4年で「外国語活動」が始まり、5、6年では教科としての英語を学ぶことになるが、文部科学省はこの日、2018年度から前倒しして英語の授業時間を増やすと発表した。「総合的な学習の時間」の一部を英語に充てることも認めた。
27 土曜日 国際 アフリカの南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に参加していた陸上自衛隊のうち、最後まで現地に残っていた第11次隊の約40人が帰国した。安倍首相は派遣終了の理由について、自衛隊が担当した道路の整備に一定の区切りがついたからだと説明した。これで日本が部隊を派遣するPKOはなくなったが、ソマリア沖の海賊から付近を航行する船を守るための自衛隊派遣は継続中。
化学 世界最強の囲碁棋士とされる中華人民共和国(中国)の柯潔九段と、囲碁用の人工知能(AI)「アルファ碁」が戦う三番勝負の第3局が中国で打たれ、アルファ碁が勝利した(3戦全勝)。一方、将棋では4月と5月に、日本の将棋用AI「ポナンザ」が佐藤天彦名人に2連勝。いずれもAIの驚異的な進化を印象づける結果となった。
28 日曜日 スポーツ 自動車の世界3大レースの一つで、今年で101回目を数えるアメリカの「インディアナポリス500マイルレース(インディ500)」の決勝が行われ、元F1ドライバーの佐藤琢磨選手が日本人として(アジア人としても)初めて優勝した。

    フランスと韓国で大統領選挙/マクロン氏と文在寅氏が初当選

 5月7日、フランスで大統領選挙の決選投票が行われました。ヨーロッパ連合(EU)の統合をさらに深めようとするエマニュエル・マクロン前経済大臣(無所属)と、イギリスと同様にEUからの離脱の是非を問う国民投票を行うとしたマリーヌ・ルペン氏(国民戦線)の対決でした。もしルペン氏が当選すれば、EUにとっては大きな打撃になると思われましたが、マクロン氏が勝利し、初当選しました。39歳での大統領就任はフランス史上最年少です。

 フランス大統領選挙の大きな特徴は2回投票制であること。1回目の投票(今回は4月23日)で過半数を獲得した候補者がいなかったときは、得票の多かった上位2人による決選投票が行われるのです。もし投票が1回だけの場合、同じような主張をする候補者が多ければ票が分散してしまい、結果的に国民のごく一部しか支持していないような候補者が最も多くの票を得て当選する可能性もあります。2回投票制はそれを防ぐための制度です。

 続いて5月9日には大韓民国(韓国)でも大統領選挙の投票・開票が行われ、革新系の「共に民主党」の文在寅前代表が初当選しました。今回の選挙は朴槿恵前大統領が憲法裁判所による弾劾裁判の結果、大統領職を罷免された(辞めさせられた)ことに伴うもの。朴氏は個人的な友人を国政に介入させた疑いが持たれたのです。なお、弾劾とは身分が保障された官職(大統領や裁判官)にある者が不正なことをした場合、議会などがその責任を追及し、辞めさせるための手続きのことです。文氏は朴氏の政策を批判し続け、国民の支持を集めました。

 ところで、フランスも韓国も大統領と首相の両方がいる国です。両国とも大統領は国民の直接選挙によって選ばれますが、韓国の首相は大統領が国会(一院制)の同意を得て任命し、フランスの首相も議会の多数の支持を背景に大統領が選びます。韓国では大統領が強い権力を持ち、首相は大統領の命令を受けてより細かい仕事をします。フランスでも大統領が強い権力を持ちますが、慣習として外交は大統領、内政は首相といったように役割分担をしています。

      イタリアにG7首脳が集う/タオルミーナ・サミット開催

●‌タオルミーナ・サミットに参加した首脳
国 名 首 脳 名 年 齢 出席回数
日本 安倍晋三首相 62歳 6
アメリカ ドナルド・トランプ大統領 70歳
イギリス テリーザ・メイ首相 60歳
フランス エマニュエル・マクロン大統領 39歳
ドイツ アンゲラ・メルケル首相 62歳 12
イタリア パオロ・ジェンティローニ首相 62歳
カナダ ジャスティン・トルドー首相 45歳 2
EU
ヨーロッパ理事会 ドナルド・トゥスク常任議長 60歳 3
ヨーロッパ委員会 ジャン=クロード・ユンケル委員長 62歳 3

※首脳の年齢はタオルミーナ・サミット開催時

 5月26日と27日、イタリア南部のシチリア島にあるタオルミーナで、主要7か国首脳会議(G7サミット)が開かれました。サミットは「山の頂上」という意味の英語で、G7サミットとは日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの首脳(大統領や首相)が年に1度集まり、世界の政治問題や経済問題などについて話し合う会議のこと。この7か国に加え、EUからヨーロッパ理事会常任議長(大統領)とヨーロッパ委員会委員長も参加します。なお、G7とはGroup of Sevenを略したものです。

 今回のG7サミットでまず話し合われたのは、過激派組織「イスラム国(IS)」によるテロ対策や、核・ミサイル開発を進め、周辺国に脅威を与えている朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の問題です。特にテロについては、5月22日にイギリス中部の都市マンチェスターで自爆テロがあり、20人以上の死者が出た直後だけに、首脳らも真剣に議論したようです。また、ミサイル発射実験を繰り返している北朝鮮については、「国際的な最優先事項だ」という認識で一致しました。

 一方、自由貿易や地球温暖化対策などの問題については、「アメリカ・ファースト」を掲げるドナルド・トランプ大統領がほかの6か国と食い違うことを主張。首脳宣言には「保護主義と闘う」ということばが入ったものの、G7サミット参加国が完全に足並みをそろえることはできませんでした。また、会場となったシチリア島は、アフリカから地中海を渡ってヨーロッパに上陸しようとする難民・移民の受け入れの最前線となっている地域です。しかし、受け入れに慎重なトランプ大統領に配慮せざるを得ず、この問題もあまり進展しませんでした。

 ところで、出席した7人の首脳のうち4人(アメリカ、イギリス、フランス、イタリア)は今回が初めてのG7サミットでした。出席回数が最も多いのは2005年11月に就任したドイツのアンゲラ・メルケル首相の12回で、安倍首相はそれに次ぐ6回です。

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