受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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  • 18年8月号 [入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

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さぴあニュースバンク 2018年6月

1 金曜日 社会 厚生労働省が発表した2017年の人口動態統計によると、国内で生まれた日本人の子どもは94万6060人で、統計を取り始めた1899年以降では最も少なく、2年連続の100万人割れとなった。一方、国内で死亡した日本人は134万433人で、これは戦後最多。出生数より死亡数が多い「人口の自然減」は11年連続で、その減少幅も39万4373人と過去最大だった。また、同年の合計特殊出生率(1人の女性が一生涯に産むと見込まれる子どもの数)は1.43で、前年を0.01下回った。
1 日曜日 スポーツ 政府はフィギュアスケートの羽生結弦選手に国民栄誉賞を授与することを決定したと発表した。授与式は7月2日に行われた。
1 金曜日 社会 この日から日本版「司法取引」が始まった。これは刑事事件の容疑者や被告が他人の犯罪の解明に役立つような協力をした場合、その見返りとして検察官が起訴を見送ったり、求刑を軽くしたりする制度。主に組織的な犯罪の全容解明につながると期待される半面、うその供述によって無実の人を事件に巻き込む危険性も指摘されている。
8 金曜日 国際 カナダのシャルルボワで主要7か国首脳会議(G7サミット)が開幕した(9日閉幕)。アメリカが外国から輸入される鉄鋼・アルミニウム製品に高い関税をかけ始めたことについては、アメリカ以外の6か国が批判し、G7の足並みの乱れを世界に強く印象づける結果になった。
12 火曜日 国際 アメリカのドナルド・トランプ大統領と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のトップである金正恩朝鮮労働党委員長が、東南アジアのシンガポールで、史上初の米朝首脳会談を行った。 もっと詳しく参照
13 水曜日 政治 成人年齢を現在の「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げる改正民法が参議院本会議で可決され、成立した。2022年4月1日に施行される。その日以降は、18歳以上であれば、保護者の同意なく契約を結んだり、クレジットカードを作ったりできるようになるが、まだ経験の少ない18歳と19歳の若者が悪徳商法に狙われるのではないかという懸念もある。また、女性が結婚できる年齢は現在の「16歳以上」から「18歳以上」に引き上げられ、男性と同じになる。ただし、飲酒や喫煙が許される年齢は「20歳以上」のままで、変更されない。
13 水曜日 政治 「体育の日」を2020年から「スポーツの日」に改める改正祝日法が成立した。また、東京オリンピックの開会式・閉会式の前後に混雑による混乱を避けるため、2020年に限り、「海の日」「山の日」「スポーツの日」を移動させることを定めた法律も成立した。これにより、2020年は「海の日」が開会式前日の7月23日に、「スポーツの日」が開会式当日の7月24日に、「山の日」が閉会式翌日の8月10日に、それぞれ移動することになった。
14 木曜日 スポーツ 国際サッカー連盟(FIFA)の第21回ワールドカップ・ロシア大会が開幕した。
15 金曜日 社会 一般の住宅の空き部屋などを活用し、旅行者を有料で宿泊させる「民泊」を、年180日を上限に全国で解禁する「住宅宿泊事業法(民泊新法)」が施行された。訪日外国人の増加による宿泊施設の不足に対応するとともに、無許可の「ヤミ民泊」の横行に歯止めをかけ、民泊旅行者の近隣住民とのトラブルを防ぐ狙いがある。
18 月曜日 社会 この日の午前7時58分ごろ、大阪府北部を震源とするマグニチュード(M)6.1の強い地震が発生し、大阪府高槻市、茨木市、大阪市北区などで震度6弱を観測した。通勤・通学時間の都市部を直撃したため、交通機関が大混乱し、多数の「帰宅困難者」が発生した。また、高槻市では小学校のブロック塀が倒れて小学4年生女子が死亡。全国でブロック塀の安全点検を迫られる事態となった。
27 水曜日 科学 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」がこの日の午前9時35分(日本時間)、小惑星「Ryugu(リュウグウ)」の上空約20キロの地点に到着したと発表した。
29 金曜日 政治 「働き方改革関連法」が成立した。残業時間に上限が設けられる一方で、高収入の専門職の一部については、労働時間を規制しない「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」が創設されることになった。
30 土曜日 文化 24日からバーレーンの首都マナーマで開かれていた国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会はこの日、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県・熊本県)を世界文化遺産に登録することを決定した。 もっと詳しく参照

6月12日、シンガポールで開催史上初の米朝首脳会談

 アメリカのドナルド・トランプ大統領と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のトップである金正恩朝鮮労働党委員長は6月12日、東南アジアのシンガポールで首脳会談を行いました。外交関係のないアメリカと北朝鮮の首脳が会談を行うのはこれが初めてです。

 北朝鮮が1950年に大韓民国(韓国)を攻めて始まった朝鮮戦争は、1953年に休戦となりましたが、正式には今も終わっていません。そのため北朝鮮は、韓国を支援したアメリカと敵対関係にあります。そこで、北朝鮮はアメリカに攻められないようにするためだとして、核兵器とミサイルの開発に力を注いできました。北朝鮮のこうした兵器は、韓国・日本にとっては以前から脅威でしたが、最近ではミサイルの射程が伸び、アメリカにとっても脅威となっています。

 一方、北朝鮮は核兵器とミサイルを開発し続けてきたことにより、国際社会から貿易の禁止・制限などの経済制裁を受けています。そのため、経済的にかなり追い詰められた状態になっているようです。こうしたことから、金委員長は今年3月、非核化問題についてアメリカとの対話を望んでいると、韓国の特使を通じてアメリカ側に伝えました。トランプ大統領もそれに応じると表明したため、今回、米朝首脳会談が行われることになったのです。

 歴史的な会談は、通訳だけを交えて1対1で行われた両首脳の話し合いから始まりました。その後、両国の高官らも加わってさらに話し合いを続け、共同声明に署名しました。そのなかでトランプ大統領は、北朝鮮の現在の政治体制を維持することを認めました。これに対し、金委員長は朝鮮半島から核をなくす「完全な非核化」を約束しました。しかし、アメリカが主張してきた「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」という表現は盛り込まれませんでした。具体的なことは何も決められなかったため、今後の交渉が非常に重要になるでしょう。

 なお、安倍晋三首相がトランプ大統領に、会談で議題にしてほしいと要請していた日本人拉致問題については、議題にはしたとのことですが、共同声明では触れられませんでした。安倍首相は金委員長と直接交渉することに意欲を示しています。

主に信徒が暮らした集落を登録「潜伏キリシタン」が世界遺産に

 6月30日、ペルシャ湾に浮かぶ島国バーレーンの首都マナーマで開かれていた国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県・熊本県)を世界文化遺産に登録することを決定しました。これで日本の世界遺産は22件(文化遺産18件、自然遺産4件)になりました。

世界遺産に登録された12の構成資産

 潜伏キリシタンとは、キリスト教が禁止されていた江戸時代に九州西部の離島などに住み、信仰の自由が認められる明治時代初めまでの200年以上、ひそかに信仰を守り続けてきたキリスト教徒のことです。日本でのキリスト教の歴史は、16世紀半ばにカトリックの宣教師フランシスコ・ザビエルが鹿児島・山口・大分に来たことから始まりました。その後、信徒は順調に増えていきましたが、信徒が団結して一揆を起こすことなどを警戒した江戸幕府は、17世紀初めからその信仰を禁止して弾圧するようになりました。1637年にはキリシタンの農民らが島原・天草一揆を起こしましたが、幕府軍に敗れました。生き残った信徒は信仰を守るため、仏教徒などを装って信仰を隠さなければなりませんでした。

 信徒たちはラテン語・ポルトガル語・日本語が入り交じった「オラショ」という祈りの文句を唱えたり、独特の儀礼を行ったりしてきました。ヨーロッパから宣教師も来なくなったので、潜伏している間に、本来のカトリックとはかなり違った信仰形態に変わっていったのです。禁教が解かれた明治時代以降もカトリックには戻らず、その信仰を守り続けている人たちもいます。

 今回、世界遺産に登録されることになったのは12の資産で、最も代表的なのは長崎市の大浦天主堂(国宝)です。あとは信徒が暮らした集落などです。島原・天草一揆を起こした農民らが立てこもった原城跡(長崎県南島原市)も含まれています。

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