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  • 18年9月号 [入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

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さぴあニュースバンク 2018年7月

6 金曜日 社会 停滞する梅雨前線による大雨で、重大な災害発生が予想されたため、気象庁はこの日の午後5時10分、福岡、佐賀、長崎の3県に「大雨特別警報」を出した。午後7時40分には鳥取、岡山、広島の3県に、午後10時50分には京都府と兵庫県に、7日午後0時50分には岐阜県に、8日午前5時50分には愛媛県と高知県にも出した。このうち岡山、広島、愛媛の3県では多数の死者を出す重大な災害となったために、気象庁は9日に、6月28日から7月8日までの一連の豪雨を「平成30年7月豪雨」と命名した。 もっと詳しく参照
15 日曜日 スポーツ 国際サッカー連盟(FIFA)の第21回ワールドカップ・ロシア大会の決勝戦が行われ、フランスが4対2でクロアチアを破って優勝した。フランスの優勝は自国で開催した1998年以来、5大会ぶり2度目。1次リーグ・グループHの日本は通算1勝1敗1分けで2位となり、2010年の南アフリカ大会以来、2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を果たした。決勝トーナメントの1回戦ではグループGを1位で通過したベルギーと戦ったが、2対3で惜しくも逆転負けし、初のベスト8進出はならなかった。
17 火曜日 経済 日本とヨーロッパ連合(EU)は東京で経済連携協定(EPA)の署名式を開いた。イギリスがEUを離脱する来年3月までの発効をめざす。EPAとは貿易の際にかかる関税を下げたり、なくしたりするとともに、経済活動のルールなども可能な限り共通化して、経済の結びつきを強めようとする協定のこと。日本の消費者はEU産のワインやチーズなどが安く手に入るようになるが、農林水産業者は安い輸入品との競争にさらされ、打撃を受けると警戒している。その一方、自動車など日本からEUに輸出されるものはより有利に販売できるようになることが期待される。
18 水曜日 政治 改正健康増進法が参議院本会議で可決され、成立した。これは多くの人が集まる場所でたばこを吸うことを禁止・制限する法律で、周りの人の喫煙で望まない人が煙を吸わされる「受動喫煙」を防止するためのもの。原則として事務所や飲食店は屋内禁煙、学校や病院は敷地内禁煙だが、例外として既存の小規模な飲食店では喫煙が認められる場合もある。2020年4月に全面施行される。
18 水曜日 政治 改正公職選挙法が衆議院本会議で可決され、成立した。これは参議院議員の定数を現在の242(選挙区146、比例区96)から6(選挙区2、比例区4)増やして、248(選挙区148、比例区100)にするとともに、比例区に「特定枠」を設けるというもの。来年夏の参議院議員通常選挙から適用される。選挙区は埼玉県の定数を「2」増やして「8」にしたのだが、これは福井県との「一票の格差」が、裁判所が「違憲状態」とする目安となる3倍を超えていたため。また、「特定枠」とは個人の得票数に関係なく、優先的に当選させたい候補者を政党が順位をつけて指定するためのもので、選挙区の「合区」により、選挙区から立候補できなくなった候補者の救済が狙いとみられる。
19 木曜日 科学 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は小惑星探査機「はやぶさ2」による観測で、小惑星「Ryugu(リュウグウ)」の地表に、大きな岩が多数散らばっていることがわかったと発表した。 もっと詳しく参照
23 月曜日 社会 この日の午後2時23分、埼玉県熊谷市で41.1度を観測し、国内の最高気温記録を約5年ぶりに更新した。気象庁は緊急記者会見を開き、「命の危険がある暑さ。一つの災害と認識している」として、熱中症防止のため、冷房の適切な使用を呼び掛けた。
29 日曜日 社会 この日の午前1時ごろ、台風12号が三重県伊勢市付近に上陸した。台風は東から西に進み、午後5時半ごろには福岡県豊前市付近に再上陸した。日本付近では通常、南西から北東に進む台風が、東から西に進んだことは極めて異常な現象といえる。日本の北に張り出していて猛暑の原因にもなっていたチベット高気圧に北上を阻まれたことや、日本付近の上空にあった低気圧(寒冷渦)の反時計回りの空気の流れに乗ったことなどが原因とされる。
31 火曜日 科学 この日、火星が地球から約5759万キロの距離にまで近づいた。2003年8月27日に約5576万キロにまで近づいて以来、約15年ぶりの「火星大接近」となった。 もっと詳しく参照

11府県に「大雨特別警報」「平成30年7月豪雨」が猛威

 6月末から7月初めにかけて、停滞する梅雨前線により、各地で断続的に激しい雨が降り続いたため、気象庁は7月6日から8日にかけて、福岡、佐賀、長崎、鳥取、岡山、広島、京都、兵庫、岐阜、愛媛、高知の計11府県に「大雨特別警報」を出しました。

 大雨特別警報は数十年に一度しかないような降雨量となり、重大な土砂災害や浸水被害の恐れがある場合などに、直ちに命を守る行動をとってもらう目的で発表されるものです。11もの府県に特別警報が出たのは、2013年に運用が開始されて以降、これが初めてです。気象庁では9日に、6月28日から7月8日までの一連の豪雨を「平成30年7月豪雨」と命名しました。

「バックビルディング現象」とは

 今回は、北海道付近にあった梅雨前線が南下し、そこに向かって、元は台風7号だった温帯低気圧から暖かく湿った空気が大量に供給されて広い範囲で大雨が降りました。被害が特に大きかった中国地方などでは、湿った空気どうしがぶつかって上昇気流が生じ、そこで巨大な積乱雲が発生。その積乱雲は風に流され、元の場所では新たな積乱雲が次々にできる「バックビルディング現象」が起こったため、積乱雲が線状に連なる「線状降水帯」が生じ、記録的な豪雨になったようです。

 この結果、地盤が緩んだことによる土砂災害や、堤防の決壊による大規模な浸水被害などが発生し、死者は岡山・広島・愛媛の3県を中心に、14府県で200人以上に達しました。犠牲者の多くは避難が遅れた高齢者で、こうした「災害弱者」とされる人々を、いかに安全な場所に誘導するかということも課題になりました。

 被災後、全国から集まったボランティアも片付けに協力しました。水に漬かった家財道具などは「災害ごみ」になりましたが、それが一つの自治体だけでは到底処理しきれないほどの量に達していることも問題になっています。

 交通網の復旧にも時間がかかりそうです。たとえば、JR西日本では、山陽本線の全面復旧の時期は10月になる見込みと発表しました。広島周辺での通勤・通学はもちろん、本州と九州を結ぶ貨物輸送にも大きな痛手になったといえるでしょう。

生命誕生の謎などに迫る「はやぶさ2」の「リュウグウ」探査

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月19日、小惑星探査機「はやぶさ2」による観測で、小惑星「Ryugu(リュウグウ)」の地表に、大きな岩が多数散らばっていることがわかったと発表しました。「リュウグウ」は地球に接近する軌道を持つ、直径約900メートルの小惑星の一つ。そんな小さな天体であるにもかかわらず、最大で直径約130メートルもの岩も発見されたのです。これは、より大きな天体が壊れ、その破片が集まって「リュウグウ」ができた可能性を示しています。

 「はやぶさ2」は2014年12月に打ち上げられ、今年6月27日午前9時35分(日本時間)に「リュウグウ」の上空約20キロの地点に到着しました。11月以降、3回にわたって着陸を試みることになっています。その3回目の着陸では、地表の物質を採取するだけでなく、表面に金属の弾丸を撃ち込んで人工的にクレーターを作り、そこに露出した地下の物質も採取する予定です。「リュウグウ」のような小惑星は、太陽系が誕生した約46億年前の有機物や水が残る「タイムカプセル」のようなものだといわれています。「はやぶさ2」の持ち帰る岩石が太陽系の成り立ちや生命の起源に迫る手がかりとなるかどうか、世界が注目しています。

 7月にはもう一つ注目される宇宙の話題がありました。31日に火星が地球から約5759万キロの距離にまで近づいたのです。6000万キロ以内への接近は、2003年8月27日に約5576万キロにまで近づいて以来、約15年ぶりのことです。

 火星は地球のすぐ外側の軌道を公転しており、地球はおよそ2年2か月ごとに火星を追い越しています。地球と火星はこのときに接近するのですが、火星は地球よりつぶれた楕円軌道を描いて太陽の周りを公転しているため、その距離は毎回異なっています。特に近づくのは地球の北半球が夏から初秋までの間に火星を追い越したときで、これを慣例的に「火星大接近」と呼びます(大接近の明確な定義はない)。

 国立天文台によると、火星を観測しやすいのは9月上旬までとのこと。この機会に夜空を見上げてみませんか。

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