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  • 18年10月号 [入試に出る時事問題]これだけは知っておこう! さぴあニュースバンク

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さぴあニュースバンク 2018年8月

8 水曜日 社会 沖縄県の翁長雄志知事がこの日の午後6時43分、任期を約4か月残して膵臓がんで亡くなった。67歳だった。翁長氏は沖縄県議会議員や那覇市長などを務めた後、2014年11月の沖縄県知事選挙で初当選。同県宜野湾市にあるアメリカ軍普天間飛行場を同県名護市辺野古に移設する計画に反対し続け、移設に反対する人々に支持されてきた。那覇市長時代までは県内移設に賛成していたが、日本のなかでアメリカ軍基地が沖縄県に集中していることに疑問を抱き、一転して辺野古移設に反対するようになった。もともと今年は11月18日に沖縄県知事選挙の投票・開票が予定されていたが、翁長氏の死去に伴い、選挙は9月30日に行われることが決まった。
9 木曜日 社会 アメリカ軍により長崎市に原子爆弾(原爆)が投下されてちょうど73年のこの日、同市の平和公園で開催された「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」(長崎平和祈念式典)に、国際連合(国連)のグテレス事務総長が国連事務総長として初めて参列した。 もっと詳しく参照
12 日曜日 科学 アメリカ航空宇宙局(NASA)は無人探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」の打ち上げに成功した。同機は史上初めて太陽の大気に相当する「コロナ」に突入し、直接観測をする。太陽の表面温度は6000度程度であるのに対し、コロナは100万度以上に達する。なぜそうなるのかという謎が解明されれば、人工衛星や宇宙飛行士の活動に影響を与える「太陽フレア」という爆発現象が予測でき、「宇宙天気予報」が可能になるとされている。太陽に最も近づくのは2024年の予定。
17 金曜日 環境 外食大手の「すかいらーくホールディングス」は、2020年までに国内外の全店でプラスチック製のストローの提供をやめると明らかにした。プラスチックが細かく砕けて直径が5ミリ以下になった「マイクロプラスチック」による海洋汚染を食い止めるため。海外ではプラスチックごみの発生を抑制する取り組みが始まっており、たとえばアメリカ西海岸のシアトルでは7月1日から、飲食店が客に使い捨てのプラスチック製ストローなどを提供することが禁止されたが、日本の外食大手がこうした決定をするのは初めて。
20 月曜日 経済 物価が上昇して通貨の価値が下がる超インフレーション(インフレ)に陥っている南アメリカのベネズエラで、通貨の単位を切り下げるデノミネーション(デノミ)が実施された。この日以降、従来の10万ボリバルを1ボリバルとすることになった。
21 火曜日 スポーツ 第100回全国高等学校野球選手権記念大会の決勝戦が行われ、大阪桐蔭高校(北大阪)が金足農業高校(秋田)を13対2で破って優勝した。大阪桐蔭は今年春の第90回記念選抜高等学校野球大会(センバツ)でも優勝していたので、2012年に続いて2度目の春夏連覇を達成したことになる。春夏連覇を2度達成したのは同校が初めて。 もっと詳しく参照
27 月曜日 国際 カナダ、メキシコと「北アメリカ自由貿易協定」(NAFTA)の再交渉をしていたアメリカのドナルド・トランプ大統領は、メキシコと「予備的合意」に至ったと発表した。NAFTAとは、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国間で結んでいる自由貿易協定のこと。域内のほかの国に自動車などの製品を輸出するときには、この3か国のうちのいずれかでつくられた各種部品を一定の割合で使っていれば、関税がかからないことになっていた。しかし、トランプ大統領は、これからも関税を免除してほしいなら、域内でつくられた部品をより多く使うよう、カナダとメキシコに迫った。たとえば、自動車をメキシコからアメリカに関税ゼロで輸出するには、これまではNAFTA域内でつくられた部品を62.5%以上使っていなければならなかったが、今回のメキシコとの予備的合意によると、それが75%以上に引き上げられることになった。メキシコに進出している日本の自動車メーカーは、日本製部品を多く使った車をアメリカに輸出していたため、この合意への対応を迫られることになる。トランプ大統領はカナダとも同様の合意に達することを期待しており、それが実現しなかったときはアメリカとメキシコの2か国での協定づくりをめざす。
31 金曜日 政治 沖縄県はアメリカ軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画に関して、仲井眞弘多・前知事が出した辺野古沿岸部の埋め立て承認を撤回した。これにより、政府は埋め立てができなくなり、移設工事はストップする。政府は撤回の効力を失わせる執行停止を裁判所に申し立てる予定。

国連事務総長が初めて参列し長崎平和祈念式典が開催

 アメリカ軍により長崎市に原子爆弾(原爆)が投下されてからちょうど73年がたった8月9日午前、同市の平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」(長崎平和祈念式典)が開催されました。式典には安倍晋三首相や国際連合(国連)のトップであるグテレス事務総長に加え、アメリカやイギリスなどの核保有国を含む71か国の駐日大使らも参列しました。国連事務総長が長崎平和祈念式典に参列したのはこれが初めてです。長崎は戦国時代にポルトガル船が来航し、南蛮貿易やキリスト教の布教が行われた場所です。そのため、長崎市ではポルトガル出身のグテレス事務総長の訪問を要請していました。

 前日に被爆者とも面会したグテレス事務総長は式典で、「核保有国には核軍縮を推進する特別な責任がある」と述べたうえで、「この長崎を核兵器による惨害で苦しんだ地球最後の場所にするよう決意しましょう」と、スピーチの最後を強い口調で締めくくりました。それに先立って行われた記者会見でも、「核兵器禁止条約を全面的に支持する。その発効を望んでいる」と発言。国連の立場を明確に示しました。

 この条約は核兵器の保有と使用を初めて法的に禁止したもので、2017年3月から国連本部で開かれた条約交渉会議で120か国以上の賛成を得て、7月7日に採択されました。しかし、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中華人民共和国(中国)の核保有5大国と、事実上の核保有国であるインド、パキスタン、イスラエル、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、会議にさえ参加しませんでした。

 また、唯一の戦争被爆国である日本も不参加でした。これは自国の安全保障をアメリカの「核の傘」(もし日本を攻撃したら、その同盟国のアメリカに核兵器で反撃される恐れがあるので、どの国も簡単には日本を攻撃できないということ)に頼っている現実と相いれないためとみられます。安倍首相は今年も広島市と長崎市の両方の式典に参列しましたが、そのどちらでも、スピーチのなかで核兵器禁止条約については触れませんでした。

「夏の甲子園」が第100回の記念大会大阪桐蔭高校が2度目の春夏連覇

 8月21日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で、第100回全国高等学校野球選手権記念大会の決勝戦が行われ、大阪桐蔭高校(北大阪)が金足農業高校(秋田)を13対2で破って優勝しました。大阪桐蔭はこれで、2012年に続いて、2度目の春夏連覇を達成したことになります。春夏連覇を2度達成したのは大阪桐蔭が初めてです。

 一方、金足農業は、秋田県の学校としては第1回大会(1915年)の旧制秋田中学校(当時は全国中等学校優勝野球大会)以来、103年ぶりの決勝戦進出で、東北勢初の優勝をめざしましたが、大差で阻まれました。

●高校野球の春夏連覇校
(校名は当時)
学校名都道府県
作新学院 栃木1962
中京商業 愛知1966
箕島和歌山1979
PL学園大阪1987
横浜神奈川1998
興南沖縄2010
大阪桐蔭大阪2012
大阪桐蔭大阪2018

※現・中京大学附属中京

 前述したように、今大会は第100回でしたが、第1回が開催されたのは103年前の1915年のこと。数字がずれているのは、1942年から1945年までは太平洋戦争で中止されたためです。1941年の第27回は戦局が緊迫したため、出場校決定後に中止されました。

 ちょうど100年前の1918年に開催される予定だった第4回も、出場校が決定したものの、「米騒動」により、いったん延期された後に中止されました。米騒動とは日本軍のシベリア出兵に伴う米の価格の急騰によって、まず富山県で発生し、全国に広がった暴動のことです。このころは、まだ甲子園はできていませんでした。甲子園での開催は1924年の第10回からです。

 ところで、今年の出場校は56校で、過去最多です。通常の年の出場校は49校で、これは参加校数の多い東京と北海道から各2校が出場するため。今回は第100回の記念大会なので、ほかに参加校数の多い埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の7府県からも2校ずつ出場したのです。

 また、第100回ということで、今大会では毎日、松井秀喜氏(石川・星稜高校→巨人→ヤンキースなど)をはじめとする、過去の大会で活躍した往年の名選手が始球式を行いました。

 なお、今大会から一部のルールが変更されました。それは、延長13回以降はその回の攻撃を無死一、二塁から始める「タイブレーク」が導入されたことです。初めて適用された試合は8月6日の佐久長聖高校(長野)ー旭川大学高校(北北海道)戦でした。

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